HSBC銀行中国滙豊銀行(中国)/HSBC Bank(China)は、およそ150年前の1865年3月3日に始まった上海支店をかわきりに、本土内にバラバラにあった支店を一つに纏めるべく、2007年に香港のHSBCが100%出資して設立されました。

以前は中国国内の外資系銀行では、人民元業務は上海や深センなどの一部の地域でしか認められませんでした。また、口座管理に必須のアイテムであるATMカードも発行が認められていませんでした。
上海を本店として、正式な外商独資銀行(外資型銀行)HSBC Bank(China)Company Limitedとして登録されており、「個人向け銀行サービス」や法人向け「ビジネス・金融サービス」、富裕層向け「プライベートバンクサービス」の提供などがあり、海外と係わりのあるビジネスマンにとっては、非常に優れたサービスを提供するに至っています。中国企業からの入金をHSBCの口座に指定すると、海外送金扱いとなりませんので、相手企業からも送金手数料が節約できるので喜ばれます。

中国元預金利率の魅力 High Interest Savings Bank Accounts

HSBC中国をはじめ中国本土での口座開設の魅力として上げられるのは、やはり人民元立ての預金金利の高さでしょう。
世界中を覆う低金利で投資先が見つからないなか、定期預金だけで年率3%程度を維持しているのは、外国人投資家にとって魅力的に映るかと思います。
ここで注意して欲しいのが、今では香港でも人民元口座を開設できますが、本土と比べおよそ2% p.a.程度の金利差が出てくるので、お得であるといえません。

以下URLで最新の中国本土と香港の金利を確認できます。
https://www.hsbc.com.cn/1/2/misc/deposit-rates
https://www.hsbc.com.hk/1/2/hk/banking/rmb

また、2005年7月より管理フロート制を採用した人民元が徐々に切り上げが始まっており、実際1米ドル=8.3元から現在では6.2元に上昇しており、90年代初頭の1米ドル=5元台への人民元の切り上げがむかっていると仮定して為替差益を目標とする投資家も確かにいます。

個人向け銀行サービス HSBC China Personal banking services / 個人銀行服務

HSBC Advanceアドバンス、HSBC Premierプレミアのみととなり、最下層のSmartVantageスマートバンテージ/Personal Integrated Accountはサービスを提供しておりません。

そこで、HSBC香港のSmartVantageスマートバンテージ/Personal Integrated Account以上を持っていると、中国国内のHSBCのATMで人民元の引き出しに一回ごとにHKD20の手数料がかかりますが、直接、香港ドルの普通預金(HKD Saving Account)から人民元(CNY)を引き出すことができます。

HSBC Premierプレミア 汇丰卓越理财

HSBC中国とHSBC香港の個人向けプレミア(Premier)口座の基準残高と維持手数料の比較はこちらです。

HSBC中国 HSBC香港
口座基準残高 RMB50万以上 HK$100万以上
口座維持手数料 RMB300/月 HK$380/月

HSBCプレミアは世界各国のHSBCのいずれか一箇所で口座を開きさえすれば、他の国でも預金なしでプレミアの口座を簡単に開設可能であるため、最低預金額が比較的低いHSBC中国でのプレミア口座開設を検討される方も少なくありません。

HSBC中国の基本情報Information on the history of HSBC China

 

名称 HSBC Bank (China) Company Limited)
本店所在地 36/F, HSBC Tower, 1000 Lujiazui Ring Road, Pudong, Shanghai, 200120, People’s Republic of China
営業時間 月~木曜日・土曜日:現地時間9:00AM~4:30PM
金曜日:9:00AM~5:00PM
上海支店電話番号 +86-21-3888-3888
プレミア専用問い合わせ電話番 +86-20-8391-8133(オペレータ対応)
プレミア専用テレフォンバンキング +86-21-3888-8828(24 時間対応)
深セン支店所在所 Shenzhen Branch, 2/F, China Resources Building, No. 5001, Shennan Road East, Luohu District, Shenzhen, Guangdong, 518010, People’s Republic of China
深セン支店営業時間 月~金曜日・土曜日: 現地時間AM9:00~PM5:00
土曜日: AM10:00~PM6:00
H.P http://www.hsbc.com.cn/
深セン支店電話番号 +86-755-8233-8016 / +86-755-2513-8668

ちょっとひと息ー中国の定期預金金利が高い理由 China manages to maintain high interest rate

日本や欧米諸国では中央銀行が市場操作によってマネー供給を調整してあくまでも市場によって決まるのですが、人民元の場合、中国人民銀行=政府が決定権を持って独立した金融政策(An independent monetary policy)として、高い金利の設定が可能となっています。

うがった見方をすると、これは中国市場に対する疑心暗鬼を払拭するために、国内外の投資家に高い金利を設定してあげて間接的に一定のリターン保証してやり、人民元への新たな需要を創造していくことが中国政府に現在求められていると言えます。

定期預金金利が高い理由中国政府は、自由な資本移動(Free capital movement)に対し制限を課すことによって、定期預金の利息を含む金利の設定を政府が実質、決定しているのです。これは、経済学で「国際金融のトリレンマ」としてよく知られているもので以下、設定可能な理由を説明することができます。

国際金融のトリレンマとは以下の3つを同時に達成◯することは、国際金融政策において不可能であるとと指摘している。
1、為替の固定(A stable foreign exchange rate)
2、独立した金融政策(An independent monetary policy)
3、自由な資本移動(Free capital movement)

まず、日本では×1、為替の固定を放棄し変動相場制を採用しその他は達成◯されています。
香港では×2の独立した金融政策を諦め、日本と異なり◯1の為替を米ドルにリンクさせ固定し(1米ドル=7.8香港ドル)、旅行者などの◯3の海外投資家の自由な資本の持ち込み持ち出しを認めています。一方、2の独立した金融政策(An independent monetary policy)を放棄したために、政策金利を米国と連動するほかなく、ここでの本題となっている定期預金金利を高く設定する政策をそもそも、独自に行うことができません。

中国本土の場合は◯1の通貨バスケット制と◯2の前述を選択したことで、必然的に、×3の自由な資本移動を犠牲にせざるを得ないのです。したがって、「人民元の国際化」が進み年々緩和されているものの、資金を入れる際の適格性の制限、入れたあとには海外への資金の持ち出し(Flow of capital in and out of the country)が制限され難しいものです。

つまり、本土外からの人民元での定期預金は、不可能ではないものの、メリットを享受するのにはテクニックが必要となってきます。