投資における考慮要素として。投資助言 / Investment Advising

ここ香港でも投資助言業(Financial advisor)と財務計画(Financial plan)を策定するファイナンシャルプランナー(Financial planner)との区別が明瞭ではないため、それをはっきりさせます。また、投資顧問業を行う者としての留意すべき要素をここであげていきます。

小口投資アドバイス Retail Investment Advising

投資助言行為(Investment advising)とは、顧客に投資助言(Investment advices)を提供するプロセスを指します。投資助言行為(Investment advising)と財務計画行為(Financial planning)の間の微妙な違いが存在します。後者の財務計画行為(Financial planning)は、ファイナンシャルプランナー(Financial planner)が、顧客の全体的な財務目標を達成するために、顧客の財務ニーズ(Financial needs)(保険、退職金、投資など)の評価を実行します。前者の投資助言行為(Investment advising)は、主に投資商品(Investment products)や戦略(Strategies)などを含めた投資助言(Investment advices)を提供することを以って、顧客の投資目標とニーズ(Objectives and Needs)に焦点を当てていきます。
過去10年間で香港の小口投資助言市場(Retail investment advising market)はその発展速度を増してきています。リテール銀行(Retail banks)と独立系ファイナンシャル・アドバイザー(Independent financial advisors;IFA)は、投資助言のサービスを促進する上で主導的な役割を担ってきており、同時に、生活水準の向上(Improvement in living standards)と高品質な個人金融サービスの需要(Demand for high quality personal financial services)もまた強力な推進力となっています。

投資顧問業 Investment Advisors

ここ香港では投資顧問業(Investment advisor)の仕事は非常に人気のある業種であります。投資商品の性質(Nature)、特徴(Features)及びリスクや顧客の個人的な経済情況はそれぞれ異なるために、適切な投資助言(Investment advices)を提供しようとすると、投資顧問業(Investment advisor)として考慮すべきさまざまな要素があります。

顧客を知るKnowing the client

投資顧問業(Investment advisor)として、顧客の財務情況(Financial situation)、投資経験(Investment experience)及び投資目標(Investment objective)の情報を収集しなくてはいけません。顧客の投資知識(Investment knowledge)、投資期間(Investment horizon)やリスク許容度(Risk tolerance)などが含まれます。顧客のいかなる状況の変化(Change of circumstances)を見つけることを容易にするために、収集した情報を完全に文書化し継続的に更新する(Fully documented and updated) ことが最善のこともあります。

投資商品を理解 Understanding the investment products

投資顧問業(Investment advisor)として、投資商品の構造(Structure of the products)、リスクレベル(Level of risk)、手数料等(Fees and charges)を含む相対的なパフォーマンス(Relative performance)、流動性(Liquidity)等を十分に熟知する必要があります。

合理的な助言を提供 Providing reasonable advice

投資顧問(Investment advisor)は、投資商品のリスク•リターン•プロファイル(Risk return profile)が、まさに提案している顧客の個人的な状況(Personal circumstances)と一致しているかどうかを確認する必要があります。

その他、投資顧問業として

投資顧問はまた、顧客に十分な情報をもとに意思決定することを促すために、すべての関連情報を支援と提供する必要があります。参考になるように助言行為はなるべく文書化するべきでもあります。これは、業務の複雑性を考えると、投資顧問は金融市場だけではなく、経済学(Economics)、法律(Laws)、資産管理(Asset management)、リスク管理(Risk management)などのオールラウンドな知識(All-round knowledge)が必要であると言えますが、しかし、それはただの技術的な知識あります。さらに、投資顧問は顧客心理の洞察できるよう優れたコミュニケーション能力(Communication skills)を備えるべきでもあります。例えば、顧客のプライベートな問題を、礼儀正しく質問しなければならなく、市況が悪いときにも悪い情報をあえて伝えていかなければなりません。
最も重要なのこととして、職業倫理を遵守するこにより、顧客の信任を得る必要であります。それぞれの監督当局(Regulatory bodies)または職能団体(Professional association)は、倫理規定を設けている場合があり、いくつかの基本的な倫理原則は、誠実(Integrity)、正直(Honesty)、注意義務(Due diligence)、利益相反の回避(Avoidance of conflict of interests)、機密保持能力(Confidentiality competence)等があげられます。