債券の利回り曲線 / Yield Curve
利子はある一定期間の貸付に対して、借り手が貸し手に払う金額を示します。貸し手にとってみれば現在のおカネの処分権を放棄する代わりにその分の収益を得るので、一般的に利子には次の三つの要素で構成されています。
- リアル リスクフリーレート(The real risk free rate)
デフォルト リスクが存在しない金融証券投資からの収益 - インフレ期待(Inflation expectation)
インフレが引き起こす購買力の潜在的損失の補償 - リスク プレミアム(Risk premium)
債券の発行体のデフォルトリスクに耐えるための貸し手への補償
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利回り曲線の種類 Type of Yield Curve
投資家は一般に、異なる償還期限の債券ごとに異なるリスク プレミアムとインフレ期待を持っているでしょう。したがって、それぞれの期限にそれぞれの金利の水準があり、その関係は利回り曲線(Yield curve)で表すことができ、期間に対応する利回りと残存年数の関係を表す「利回り曲線(金利曲線)」となります。この利回りき曲線はいくつか形状が存在します。
- 順イールド曲線(A normal or positive yield curve)
最も一般的な収益曲線で、期限が長ければ長いほど利回りも高い。 - 逆イールド曲線(Inverted or negative yield curve)
期間が長くなればなるほど、利回りも低くなる。それは、市場が将来の低金利を予想していることを反映しています。 - 平坦イールド曲線(Flat yield curve)
全期間内において利回りは同じレベルで、市場の予想が安定していることを反映しています。 - 不規則イールド曲線(Irregular yield curve)
上記以外の形状を不規則イールド曲線といいます。