債券の地方債 / Municipal Bonds

地方債

広い国家の州政府または地方政府(States or Local governments)も債券を発行して財政支出に対応します。債務の償還は公営事業からの収入や地方政府の課税能力(Taxing ability)のどちらかに依存することになります。当然、地方債(Municipal Bonds)は国債(Government Bonds)よりも高いリスクとなります。

ちょっと一息。不況に強い債券の魅力

一般の投資家にとって債券(Debt Securities)は敷居が高いのは確かです。これは価格がどのように決定されるか理解しにくく、情報を取得するのもそう簡単ではないためです。しかし、最近になり、株式と同様に基本的な投資アイテムの一つとして選ばれるのも債券です。債券を知らずして金融市場に参加することは、せっかくの重要なアイテム一つを放棄してしまっていることになります。
そもそも好景気のときに株式より成果をあげるものはありませんが、株式がいつまでも上がり続けるとは限りません。そこで、アセット・アロケーション(資産配分)の戦略が重要な鍵となります。その年の経済状況に合わて財産を株式、債券に分配し市況に合わせて運用することである。
また、先進国では財テクの戦略の一つとしてポートフォリオ・アロケーション(銘柄選択の配分)の戦略を主に利用します。
特にこの債券は危機が来たときに強さを発揮します。不況時の株式と債券の資産価格の推移を調べてみると債券はかえって危機に際して良い成果をあげることを確認することができます。資産価格が上下するときに安定的なリターンをあげることができるといった点が浮き彫りになります。
そこで、債券を理解するために、基本的な用語から熟知しなくてはなりません。まず、債券には額面(Par Value)というものがあります。債券に記載されている1,000円、1万円などの金額を言いますが、投資家は満期に支払われる元金以外に利子を受け取りますが、金利の支払い方式に従って、様々な種類に分かれます。まず、期ごとに金利を支払う債券を利付債、利子を支払わない代わりに予め額面価格から割引して発行する割引債、利子を複利で再投資した金額を満期時に元金といっしょに償還する複利債などがあります。
債券の利回りを表す表面利率(Coupon Rate)を債券を発行する際、発行体が支払いを約束した利回りを意味しますが、一般的に、年率で表記されます。例えば、額面が1万円の債券に表面利率(Coupon Rate)が6%の債券があったとすると、利子が1年間に2回ずつ支払うとしても発行体が半年ごとに300円(1万円×6%/2)ずつの利子を支払わなければなりません。複利最終利回り(Yield to Maturity)つまり、満期の収益率は債券から発生する全ての現金フローを現在の価値と一致させる割引率を意味します。これは現在、この債券を満期まで保有する場合に得られるだろうリターンの率を意味し、債券価格として利用されます。