投資と経済用語集
Investment? 投資とは?
Investment: investment is a process of exchanging current resources for expected benefits. The accumulation of wealth and safeguarding it from the ravages of inflation become realistic goals as living standards rise.
投資(Investment):投資とは期待される利益のために、既存のリソースとの交換プロセスである。生活水準の向上につれ大きくなった資産の蓄積をインフレの影響から保全することが、投資の現実的な目標になる。
投资(Investment):投资是一个为了预期利益而放弃现有资源的交换过程。随着生活水平的提高,财富的累积以及保护财富免受通货膨胀的影响成为现实的目标。
香港で海外投資・金融資産運用
「すべての卵を一つのカゴに持ってはいけない」この相場格言をご存じでしょうか。
日本の先行きに不明瞭感が漂うなか、それでも海外の投資や経済については詳しくないから、日本なら言葉も通じるし、株式も銘柄を聞いたことがあるから投資しやすいと考えている人が多いと思います。
しかし、日本に資産ポートフォリオを集中してしまうと、いざ日本国債の暴落などで日本の株式証券市場が急落した場合、投じた日本の資産は一瞬にして目減りしてしまいます。「どのカゴに入れて卵を入れて分散するとよいか?」を考える人にとって、オフショア地域(租税回避地)での海外投資、資産運用が最も賢明な手段の一つであることがわかります。
さらに、そのオフショアの中でも経済自由度指数(Index of Economic Freedom)連続世界第一位の香港がもっとも投資する場所に適しています。
なぜ香港で海外投資・金融資産運用なのか?
世界中に40箇所以上あるオフショア地域のなかで、有名なのはイギリス領のバージン諸島に代表されるカリブ海域でです。その他、アジア地域にもあり、有名なところに、ここ香港やシンガポールとなります。
このようなオフショア地域では、そのメリットを十分活かす為に、数兆円の市場規模を持つ世界の主要金融機関や大企業が会社を次々と設立しており、世界中の資産の50%以上が集まっていると言われています。ほとんどのオフショアが日本から遠く離れた欧米や太平洋、大西洋諸島などにありますが、オフショア地域を利用するといっても、直接その地を訪問してサービスを受けるわけではありません。特に個人の場合、お金だけを動かしてオフショアの恩恵を受けるというのが基本的な利用方法なのです。日本の例でいうと、その規模や仕組みは随分異なりますが、 沖縄の金融特区構想のようなものをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
ただ近年は、OECD(経済協力開発機構)などのブラックリストに、「マネーロンダリング非協力地域」として掲載されるようなオフショア地域もありますので、オフショア地域だからすべてOKというわけではありません。人にとって本当に「使えるオフショア地域」は、政治的な安定度、金融制度、豊富な人材という観点から見ると、実際には数ヵ国に絞られてきます。
具体的には、チャンネル諸島、バイクレースで有名なマン島といった英国王室の属領、永世中立国であるスイス、中華系国家シンガポール、巨大な中国政府経済と隣接している香港といったところが、全世界投資への窓口として適しているといえるでしょう。
次にオフショアを検討するうえで最も重要といえる、税率や非課税措置に関してはどうでしょうか。これは、突出して香港が優れています。 よく比較されるシンガポールと比べても格段に税率等が低くなっていまず。資産運用で世界的に有名なスイスなどは、意外にも高い税率になっています。
香港 | 日本 | スイス | マレーシア | シンガポール | |
---|---|---|---|---|---|
個人所得税 最高税率 |
17% | 50% | 30% | 26% | 20% |
法人税 最高税率 |
16.5% | 40% | 29.5% | 25% | 17% |
インカムゲイン税 (配当・利子税) |
なし | 20% | 35% | 26% | なし |
キャピタルゲイン税 (譲渡益税) |
なし | 20% | なし | なし | なし |
相続税 最高税率 | なし | 50% | 6% | なし | なし |
贈与税 最高税率 | なし | 50% | なし | なし | なし |
消費税 | なし | 8% | 7.6% | なし | 7% |
シミュレーション
年収3,000万円の場合、日本と香港の税率をもとに概算でありますが、シミュレーションを行います。
- 所得税を差し引いた場合
日本; 年収 - 個人所得税最高税率50%(住民税含む) = 1,500万円
香港; 年収 - 個人所得税最高税率15% = 2,550万円
お得! その差→約1,000万円 - キャピタルゲイン税20% = 2,100万円
香港; 2,550万円×150% = 3,825万円
お得! その差→約1,725万円 - 手取り給与を一括で投資してキャピタルゲイン50%を得た場合
日本; 1,500万円×150% - キャピタルゲイン税20% = 2,100万円
香港; 2,550万円×150% = 3,825万円
お得! その差→約1,725万円 - 投資期間中にインカムゲインが500万円あった場合
日本; 1,800万円+(500万円 - インカムゲイン税20%) = 2,200万円
香港; 3,825万円 +500万円 = 4,325万円
お得! その差→約2,125万円 - 1~3を10年間続けて贈与・相続した場合
日本; 2,200万円×10年 - 贈与・相続税50% = 1億1,000万円
香港; 4,325万円 ×10年 = 4億3,250万円
お得! その差→約3億2,250万円
世界有数の国際金融都市である香港
インターネットをはじめとする通信網の発達により、海外とやり取りすることは容易になりましたが、やはり窓口と直接やり取りしたい方が多いのではないでしょうか。そうなってくると、アジアがオフショアの選択肢として絶対的な存在感を持ってきます。そこで出てくる選択肢が「香港」というわけです。
経済自由度指数Index of Economic Freedom
米国のシンクタンク「ヘリテージ財団」と「ウォールストリート・ジャーナル」が発表した「2014年経済自由度指数(Index of Economic Freedom)」によると、香港が20年連続で世界第一位になり、2位はシンガポール、3位はオーストラリア、4位はスイス、5位はニュージーランドという結果になりました。この調査は、以下の10項目100点満点で採点され、総合得点の平均点で順位を算出されます。
ビジネスの自由度(Business Freedom)、貿易の自由度(Trade Freedom)、財政の自由度(Fiscal Freedom)、政府支出(Government Spending)、通貨の自由度(Monetary Freedom)、投資の自由度(Investment Freedom)、金融の自由度(Financial Freedom)、財産権の確保(Property Rights)、汚職の少なさ(Freedom from Corruption)、労働の自由度(Labor Freedom)
この調査は178の国と地域を対象とした調査であり、2014年の平均点は60.3点のなか、香港は全ての項目において、高得点を出してトップとなっております。
香港 | 日本 | |
---|---|---|
ビジネスの自由度 Business Freedom |
98.9 | 80.0 |
貿易の自由度 Trade Freedom |
90.0 | 82.4 |
財政の自由度 Fiscal Freedom |
93.0 | 69.2 |
政府支出 Government Spending |
89.7 | 47.1 |
通貨の自由度 Monetary Freedom |
82.0 | 87.5 |
投資の自由度 Investment Freedom |
90.0 | 70.0 |
投資の自由度 Business Freedom |
90.0 | 70.0 |
金融の自由度 Financial Freedom |
90.0 | 50.0 |
財産権の確保 Property Rights |
90.0 | 80.0 |
汚職の少なさ Freedom from Corruption |
82.3 | 77.8 |
労働の自由度 Labor Freedom |
95.5 | 79.8 |
香港は過去20年間の調査の中で、2番目の記録となる総得点を前年比0.8の増加である90.1点を記録しました。一方、日本は25位で、総得点は72.4点と前年の24位から1つランクを落としました。
香港は、「増加する政府支出」や「汚職の発生」などのネガティブ要因もありましたが、「取引の自由・投資の自由・金融の自由などから測られる市場の開放性」「透明性のある規制環境」「競争力のある税制」「モチベーションの高い労働力や高いレベルの労働の自由」などの要因が香港の経済にダイナミズムや回復力を与えていると評価されています。
2014年経済自由度指数トップ10
1位 香港 90.1点
2位 シンガポール 89.4点
3位 オーストラリア 82.0点
4位 スイス 81.6点
5位 ニュージーランド 81.2点
6位 カナダ 80.2点
7位 チリ 78.7点
8位 モーリシャス 76.5点
9位 アイルランド 76.2点
10位 デンマーク 76.1点
トップ5の中に香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドが名を連ねたことにより、アジア太平洋地域が最も成長した地域だと発表された反面、インドの120位、中国の137位と経済の自由のない国もあると発表されました。今回の調査で、総合点数を最も上げたのが、ミャンマーで+7.3点でしたが、順位は162位であり、最下位は北朝鮮で、総合得点が1.0点でした。
※米国のシンクタンク「ヘリテージ財団」と「ウォールストリート・ジャーナル」が毎年発表。
※10項目(ビジネスの自由度、貿易の自由度、財政の自由度、政府支出、通貨の自由度、投資の自由度、金融の自由度、財産権の確保、汚職の少なさ、労働の自由度)を100点満点で採点され、総合得点の平均点で順位を算出されます。
国際金融センタートップ10
アメリカのダウ・ジョーンズ、シカゴ・マーカンタイル取引所及び中国の新華社は、第4回目の国際金融センター発展指数(International Financial Centers Development Index)を公表しました。世界主要45の金融センターを評価の対象としており、「金融市場」、「成長・発展」、「物的サポート」、「サービス」、「環境」の5分野の総合評価により順位を決めている
1位 ニューヨーク
2位 ロンドン
3位 香港
4位 東京
5位 シンガポール
6位 上海
7位 パリ
8位 フランクフルト
9位 シカゴ
10位 シドニー
1位はニューヨーク、2位はロンドンで4年間変わりませんが、香港が初めて東京を抜いてベスト3入りを果たしました。東京は他のアジアの金融センターに比べ活力がないと判断されたことがランクを落とした要因のようです。
香港のイメージ
高層ビル街や2階建てパス、派手な看板などなど、人によって抱くイメージは本当に多様だと思いますが、世界的に見ると優秀な国際金融都市というイメージが強いようです。 たとえばグローバル・ファイナンシャル・センター指数では、香港が世界第3位。 株式市場についても時価総額で世界の第7位で (シンガポールは第23位)、アジアでは東京、中国本土市場に次ぐ三番目の市場規模を誇ります。
香港が「国際金融センター」であるということは香港基本法にも明記されており、香港では香港金融局に許可された商品だけでなく、世界中の幅広い金融商品サーピスを利用することができるのです。
ちょっと一息コラム。投資Investの語源
投資(Invest)とは、もともとイタリア語のInvestireからきており、語源はIn Vest(外套を身にまとう)という意味です。つまり、自分自身を守るために、体にベストを巻き付ける意味から、インベストという言葉がきています。
ヨーロッパでは、今でこそEUができ一つの国家共同体ができあがっていますが、古来から国家間の戦争、民族間の殺し合いが絶えず、領主が何度も入れ変わることが常でした。そうした混乱の世の中を庶民が生き抜くために、自分自身の身は自分で守る、自らの責任において身を守らなけれならなかったのです。こうして、生き延びるための資金を自分のため家族のために取っておくことを「Invest(身を守る)」というように言われるようになったと言われています。