共同名義口座を開設 / Open a Joint Bank Account
日本の銀行にはない概念となるジョイントアカウント(共同名義)。相続税や贈与税が存在いない香港ならではの資金を二人で共有する口座です。
家族で共同でお住まいの家に、鍵を自分しか持って居ないのはとっても不便ですよね?
銀行口座でも同じく2名(夫婦や子供となど)共有するタイプの口座がJoint Accountです。万一どちらか一方の方が亡くなっても口座が凍結されること無く、残された方が預金を引き出せます。
共同名義口座を開設について事前確認
口座の名義は単独名義Individual/Single Accountと、共同名義Joint Accountを選択できます。共同名義とは夫婦や親子など複数でひとつの口座を管理するタイプの口座です。共同名義にしておくと、どちらかひとりのサインで資金の移動などが可能になるので、どちらか一方に不幸があった場合でも口座が凍結されてしまう心配を防ぐことができます。カードやテレフォンバンキング用PINは個別に発行されるほか、インターネットバンキングについても個々にユーザーネームの登録が必要となります。
共同名義の場合、もうひとりの名義人が口座ないの資金を出金や送金したとしても権利上問題はないということになります。しかし、大事な点として二人で口座を管理できるメリットもありますが、共同管理するというリスクも考えて口座開設をするべきです。
口座開設時の来店 Come to HSBC
2名同時に来店の必要あり。単独共同名義問わず、口座所有者それぞれの必要書類を揃え香港まで足を運ぶ必要があります。
共同名義人の条件 Condition
2人が18歳以上である必要があります。つまり3名以上では共有することはできません。たとえば18歳以上であれば親子でもジョイントアカウント(共同名義)の口座を開設する事が出来ます。
必要書類 Document Required
2名分必要となります。口座所有者それぞれの必要書類を揃え香港まで足を運ぶ必要があります。
ATMカード HSBC ATM Cash Card
1番と2番が付記されたATMキャッシュカードの2枚が発行されます。ATMキャッシュカードの右下には「1」または「2」の番号が打刻してあり区別することができます。
インターネットバンキング Banking via the Internet
Username(ユーザ名)は2つ設定することになります。
セキュリティデバイスも2つもらえますが、ほとんどの方が単独名義の追加口座として共同口座を開設されるてため、従来のインターネットバンキングに共同名義の口座も表示されることになります。共同名義者の両者のUsernameは必ず別のものを登録しなければいけません。パスワードは一緒にしてもらっても問題ありません。
口座名義の書き換え Overwrite
既存の単独口座に関しては名義を増やすような単独名義から共同名義への変更ができるようになりました。
単独名義を維持したまま、改めて共同名義口座を作ることになるか、上述のように単額名義の追加で共同名義口座を開設する方法が考えられますが、既存の単独名義の口座は不用な場合には、新たにお二人の共同名義口座を開設し既存の口座から預金を引き継ぐことになります。
可能な手続き Procedure
振込/振替、出金、入金、株式売買、ファンド売買など、共同名義人それぞれで可能となります。
また、SavingとCurrent口座は共有で見れますが、投資口座の下3桁は380となり投資口座も共有することになります。
複数の口座所持が可能 Multi-Account
単独口座と別にジョイントアカウントを所持できます。また、総取引残高(TRB: Total Relationship Balance/全面理財総値)も共同名義が基準となり、例えば夫婦でプレミアのタイプの共同名義口座1つと、単独名義を1つ開設した場合、共同名義口座に100万香港ドル入入金しておけば口座維持手数料が課せれることはありません。TRBと口座維持手数料に関しては、こちら口座別の維持手数料 / Below Balance Feeで解説しています。
ちょっと一息コラム、共同名義の口座とは何だろう
海外ロ座開設の際に、見慣れない口座種別を目にすることがあります。ジョイントアカウン卜(Joint Account)いわゆる「共同名義ロ座」です。
日本の銀行では共同名義ロ座は禁止きれているため、いったいどのような口座で、共同名義者はいったい何のメリットかあるか、実はあまり知られていません。ジョイントアカウントの使い方としては、たとえば夫婦で1つのロ座を開設するといったことが最も一般的であります。ロ座名義には、夫婦2人の名前か並びます。希望によって呼称は変更することができますが、一般的には、「Taro and Hanako YAMADA」 としたり、「Tanaka and Maruko Tanaka」のように2人の名前を並べます。
共同名義ロ座は、夫婦だけではなく親子でも可能です。祖父と孫という形もありえます。もちろん、友達同士、あるいは同棲しているカップルでもロ座を作ることができます。
共同名義口座のメリット
ジョイントアカウント(Joint Bank Account)のメリットは、資金を使う幅が広がることです。
たとえば親子で共同名義ロ座を開設しそれそれがクレジッ卜カ一ドを持った場合、金額や個々のケースによってももちろん異なりますが、子供は自由にロ座の資金を使うことが可能になります。 とりわけ贈与税や相続税のない国々においては、広く利用されている口座の使い方です。そんなわけで日本では贈与税が存在するためなかなか実現しないものと言えます。
また、 日々の入出金にジョイン卜アカウントを使う便利さもあります。これは、投資用のオフショアロ座でも広く用いられていると同時にスイスなど資産保全を目的とする地域でも、一般によく行われています。
たとえば、夫婦で1つのロ座を作り、夫婦共同の資金とそれぞれ個人の資金を完全に分けることかできます。毎月決まった金額をお互いに共同ロ座に移動しこれを生活費とすることで、明確に家計を管理することかできます。親子間や祖父母と孫間など複数の口座を、家族で管理するのも用途によっては良いかもしれません。
夫婦で車を買う場合などには、クレジットカードで車の代金の支払いを行い、カ一ド代金の引き落としロ座を、共同名義ロ座としますと共同の資金から「いくら」の支払いを「いつ」したのかがはっきりとわかります。特に夫婦で働いている場合、一定の金額を自動的に共同名義ロ座に振り分けるようにすると、いつ、どちらから、どれだけの金額か入金され、いくらのローンの支払いが行われているか、一目でわかるようになるのです。 また、国によっては様々な税務対策上の控除にもしばしば用いられています。
セキュリティー Security
共同名義口座は、セキュリティーの面でも優れています。
万が一、一方の名義人に何かか起こった場合においても、一方の名義人が引き続き間題なく引き出しや送金を行うことが可能です。たとえば夫婦の共同名義の場合、夫に万が一のことが起こっても、ロ座はそのまま妻が引き継ぐこととなり、銀行への届け出は実質、必要ありません。
日本の銀行口座では、突発的な事故で本人が亡くなった場合に、すぐさま相続人に資金を払い戻すことは非常に困難で、そのため、本人か危篤に陥った場合に身内の人間か通帳と印鑑を持って銀行に走る、というようなことになります。海外の共同ロ座は、このようなリスクへの対策にもなります。
また、夫婦で共同名義ロ座を持っていれば、一方のパートナーに贈与税などを気にせず、クレジットカ一ドやATMカ一ドによって自由に資金を移動することができます。
ただし、名義人が日本に住んでいて、海外の共同名義口座の存在が税務署に明らかになっているとすると、金額によっては贈与税の適用を受ける範囲であると見なされる可能性があることは言うまでもありません。
これは夫婦間でも親子間でも同様です。
いずれにしても、限度を超えた使い方は好ましくはありませんので、日本国の税務については、心配であれば必ず税務署や専門家に相談してみてください。
デメリット Demerit
ジョイントアカウントに、特にこれといったデメリットはないのですが、ただ、あえて言えば、離婚するときには、夫婦の共同名義口座に残った資金をどのように分割するかが交渉課題となるでしょう。 しかし逆に言えは共同資金が個人の資金とははっきり区別きれた状態に置かれている共同名義口座がないカップルと比戟すると、ロ座の資金についての争いは少ないのではないかとも思われます。
署名は1でも2でも Signer
ジョイントアカウントの場合でも、送金や引き出しの指示で本人確認が必要となる場合、個人口座(Sole Account)と同様、HSBCはロ座名義人の署名を求めてきます。この点は個人名義口座と同じです。
いずれか一方の署名で引き出し権限を付与 Either one to Sign
その際、確認に必要な署名を共同名義人のいずれか「一方の署名(Either one to Sign)」とするか、あるいは「両方の署名( Both to Sign)」とするかは、ロ座開設の際に指定することができます。ただ、「両方の署名( Both to Sign)」必要としてしますと、HSBC香港の場合、香港ドル独立292番口座(Stand-alone HKD Saving/港幣儲蓄戸口)のみの開設受付となってしまい、外貨を保有できません。また、ATMカードも発行されないために、ジョイントアカウント(Joint Account)は「一方の署名(Either one to Sign)」のみに開設設定をお勧めしています。
「いずれか一方の署名(Either one to Sign)」ならば、夫のサイン(署名)のみ、または妻のサインだけで資金の移動が可能で「両方の署名を要する(Both to Sign)」とした場合は、夫と妻の両方のサインが揃って初めて資金の移動が可能となります。
一般的には確認する署名を「いずれか一方の署名」にしておくと通常の個人口座(Sole Account)と同様に使い勝手となりますが、夫婦や親子であってもセキュリティーの強化を最優先にしたいという場合には「両方の署名を要する(Both to Sign)」を選択し2人の署名が揃わなければ資金の移動はできないようします。
上記のメリット・デメリットを鑑みて署名を「いずれか一方の署名(Either one to Sign)」とするか「両方の署名(Both to Sign)」とするか、よく考えて選択しましょう。
なお、ジョイントアカウントは、いったんロ座を開設すると、あとから名義を変更・追加することはできません。
香港にてHSBC香港の口座開設とアフターサポート
HSBC(香港上海滙豐銀行)の当社、口座開設とアフターサポートの料金表です。
口座グレード | 通訳アテンド,サポート料(HK$) |
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HSBC One |
総合口座5,000 |
HSBC Premier |
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HSBC Jade |
海外投資家を始めようとする新規顧客や既存顧客を問わず、アフターサポートを提供しております。
サポート内容抜粋 | 料金(HK$) |
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香港での投資商品のご案内 | 無料 |
住所や電話番号変更手続き | 1,000/回 ※弊社の顧客は無料 |
口座解約の手続き | 2,000/回 |
香港にて凍結解除手続き | 2,000/回 |
渡航不要にて凍結解除手続き | 3,500/回 |
オンライン操作サポート | 5,000/年 |
その他、各種手続きやトラブル解決や通訳 | お問合せください |
HSBC香港の基本情報 Fundamental information of HSBC Hong Kong
HSBC香港銀行は、イギリスの金融グループHSBCホールディングス傘下の銀行で、香港ドル発券銀行です。世界で最も信用度の高い金融機関の一つとして評価されています。
現在は、世界最大の格付け会社である“S&P”により、AA-(信用状態は優秀)と格付けされリーマンショック以降も高い信用力を維持しています。日本からもっとも近いオフショア地域で信用力の高い銀行であるので、ペイオフ対策として資産保全のために使用できる銀行と言えるのではないでしょうか。
非居住者にも口座開設を開放しているため、多くの日本人旅行者が香港へ訪れHSBC香港の口座開設や資産運用を行っています。
名称 | The Hong Kong and Shanghai Banking Corporation Limited / 香港上海滙豐銀行有限公司 又は単に HSBC Hong Kong |
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本店所在地 | 1 Queen's Road Central Hong Kong SAR / 香港中環皇后大道中1号 |
営業時間 ※香港時間 | 月~金曜日: 9:00~16:30 土曜日: 9:00~13:00 |
電話番号 ※口座クラス別 | HSBC Jade: +852 2233 3033 HSBC Premier: +852 2233 3322 その他: +852 2233 3000 |
ホームページURL | https://www.hsbc.com.hk/ |
申請書等の送付先 | P.O. Box 72677, Kowloon Central Post Office, Kowloon,Hong Kong SAR / 香港九龍中央郵政総局信箱 72677号 |
SWIFT Code | HSBC HK HH |