HSBC香港のATMキャッシュカードは、HSBC香港はもちろんHang Seng Bankハンセンバンク(恒生銀行)はグループ銀行のために、双方のATMを利用する事が出来るので、24時間手数料無料(その他の銀行では25HKD)で引き出しが可能です。
普通預金および当座預金口座から、利用限度額範囲内で紙幣の引出しができるのです。

香港ドル紙幣をHSBC香港のATMで引き出し･出金方法　ATM Cash Withdrawal

①　Cash Withdrawal：　Cash Withdrawal/現金提出(現金引き出し)と書かれたATM機を探して、カードを挿入してくさい。
②　Please key in your PIN：　設定している６桁のパスワード(PIN)を入力し、緑の[Enter]ボタンを押します。
③　Please select service：　画面上の選択肢から「Cash withdrawal-HKD(香港ドル現金引出し)」を選択します。
②　Select account to withdraw FROM：　現金を引出す口座を選択します。２種類の口座番号が表示されるので、普通預金から引き出したい場合は末尾8**の口座を、当座預金から引き出したい場合は末尾001の口座を選択します。Saving Account(普通口座)はXXX-XXXXXX-8** 、Current Account(当座口座)はXXX-XXXXXX-001、ほとんどの人が普通口座からの引き出しとなるはずです。
⑤　SELECT the amount to withdraw：　引き出したい金額を指定する。100HKD紙幣と500HKD紙幣しか下ろせないので、1,000HKDを指定すると500HKD紙幣が２枚、800HKDの場合は500HKD紙幣１枚と100HKD 紙幣３枚が現金受取口から出てきます。
⑥　Your withdrawal is accepted：　引き出しの承認画面です。現金がでてくるついでに取引明細の要否を選択します。取引明細が不要であれば「Take card(カードをとる)」を選択します。残高照会と取引明細が欲しい場合には画像のように「Check balance, print advice & take card」を選択します。
⑦　Account：　引き出し元となる口座番号12桁がAccountに表示され、Account balance(預金残高)、Available balance(利用可能残高)が表示れるます。
⑧　現金が出てきたあとにカードが出てくるので、日本と順番が逆なのでカードを忘れないよう注意が必要です。

口座クラス別、１日の引出上限金額　Daily Withdrawal Limit

一般の個人が利用する総合理財口座(Integrated Accountインテグレーテッド・アカウント/総合理財戸口)には３つの階層・レベル、SmartVantageスマートバンテージ又の名をPersonal Integrated Accountパーソナル・インテグレーテッドアカウント、HSBC Advanceアドバンス(旧PowerVantageパワーバンテージ)、HSBC Premierプレミアといった３つのヒエラルキーがあります。
以下の表のように、アッパークラスになればなるほど、１日当たりの引出上限金額は高くなることがわかると思います。

口座クラスとATMでの引き出し限度額/Daily withdrawal limit For each account class

口座クラス	Premierプレミア	Advanceアドバンス	SmartVantageスマートバンテージ
１日あたりATM引き出し制限額 Daily withdrawal limit	４万HKD以下	３万HKD以下	２万HKD以下

注意して欲しいのが、一日に何回か手続した場合でも引き出せる合計金額は各クラスの上限額までです。引き出す機械や金融機関を変えてもその合計で計算されます。また、上記はHSBC香港の定めた限度額であり、利用する金融機関のATMごとに限度額が設定されている場合もあります。例えば、ゆうちょ銀行の場合は海外発行カードの１回の引出し限度額は５万円までです。

日本円や米ドル紙幣をHSBC香港のATMで引き出し･出金方法　ATM Cash Withdrawal

HSBC香港の一部のATMでは日本円を含む外貨での引き出しが可能です。
現在、香港内の４店舗(セントラル、湾仔、モンコック、観塘)のみに設置されており、Foreign Currency Machine/外幣易(外貨マシーン)と表示されています。

外貨ATM設置支店一覧

支店名	所在地
セントラル本店	Central HSBC Main Building Plaza, 1 Queen’s Road Central, Hong Kong
湾仔	Wan Chai Shop No. 1,G/F, 256 Hennessy Road, Wan Chai, Hong Kong
モンコック	Mong Kok L/G, 673 Nathan Road, Mong Kok, Kowloon
観塘	Kwun Tong Shop A , G/F, On Ning Building, 55 Mut Wah Street, Kwun Tong, Kowloon

引き出せるは４種類のみで、各通貨とも高額紙幣に限られます。日本円の場合１万円紙幣、100米ドル、100ユーロ、100中国元紙幣となるほか、日本円の引出手数料は15万円未満は無料となります。
操作方法は香港ドル引き出し機と同様で、ただ引き出し元となる口座の選択する際、例えば日本円を引き出す場合には、HKD Saving(香港ドル普通預金口座)やHKD Current(香港ドル当座預金口座)、JPY Saving(日本円外貨預金口座)のうちどこから引き出すかを選ぶことができます。日本円外貨預金口座から引き出すには、予め日本円の外貨預金残高ななければなりません。香港ドル口座から出金する場合は、香港ドルがその時の両替レートで決済し外貨がATMから出てくることになります。

0.25%の外貨現金出金手数料　Foreign currency notes withdrawal in one single day

窓口で外貨を引き出す場合と同様に、当日ATMで出金する金額に対して0.25%の外貨現金入金手数料が発生します。
ただ、１日当たり無料枠が設けられていて、日本円の場合15万円以内はこの外貨現金出金手数料は無料で引き出せます。

外貨現金出金手数料の無料枠

通貨	無料枠
Euroユーロ(EUR)	1,000
Japanese Yen日本円(JPY)	150,000
US Dollar米ドル(USD)	1,500

引出上限額は前述の口座クラスによって異なります。人民元は出金手数料はかかりません。

日本やその他海外のATMでHSBC香港のキャッシュカードで引き出し･出金方法　Oversea ATM Cash Withdrawal

HSBC香港で発行されたキャッシュカードは、日本を含む香港以外の国でもUnionPay/銀聯の銀行のオンラインシステムと提携しているATMから現金を引き出すことができます。
2016年現在、日本における最大規模のネットワークを有するゆうちょ銀行をはじめ、セブン銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、イオン銀行、京都銀行(一部取扱開始)、みずほ銀行の各ATMにおいて預金の引き出しなどのサービスが提供されています。

預金通貨と引き出し通貨

日本のATMから引出した場合、ATMからは円で払いだされますが、口座からの引き落としはHKD Savings(香港ドル普通口座)からその時のレートで両替した額が香港ドルの口座から差し引かれます。
普通の感覚から言えば、マルチカレンシー口座であるHSBC香港の口座の特に日本円口座から差し引かれると思いがちですが、あくまでも香港ドルの預金口座なので注意が必要です。また、日本国内のATMでは香港ドルや米ドルなど外貨で引き出すことはできません。
なお、香港以外の外国例えばハワイなどのATMを利用する場合も、現地通貨で引き出すことができます。香港や日本以外の慣れない海外で現金が必要な場合でも、両替商を通さずにキャシュを手にすることができるのです。
また、HSBC香港のカードの海外のセキュリティー強化のため、ATM引き出し限度(Overseas ATM Withdrawal Limits)が強制的に０円に設定されました。そこで、口座開設後には海外引き出し制限解除(０円以上)に設定する必要があります。

日本国内のATMの手数料

日本国内のATMからHSBC香港口座の現金を引き出す場合はATM利用手数料がかかりますが海外送金手数料は発生しませんが、香港側(HSBC香港)のATM利用手数料と引き出す日本国側(例えばゆうちょ銀行)での２カ所の金融機関の利用手数料が発生します。引き出す金額によってATM利用手数料は変わりませんが、金額に応じた為替手数料は発生します。
100万円単位などではなく、10万円単位の少額を日本の口座に移す場合は非常に割安です。

香港側のATM利用手数料

ATMの引き出す場合には、香港からの海外送金手数料は発生しませんが、ATM利用手数料が毎回発生します。
UnionPay/銀聯の銀行のオンラインシステム経由した場合、このATM利用手数料がHKD Savings(香港ドル普通口座)から毎回20香港ドルが一緒に引き落とされます。ただし、口座タイプがプレミアで海外のHSBCのATMを利用した場合は、無料です。
引き出す金額の多少によってATM利用手数料は変わりませんが、金額に応じた為替手数料は発生します。つまり、一度に引き出せる金額が多ければ、手数料が割安となります。
また、HSBC香港発行のVISAやMasterカードでの引き出しにつき、PlusやCirrus系のATMを使われる場合は取引手数料が40香港ドルとなります。以下テーブルにまとめます。

銀行のオンラインシステム毎の香港側の手数料

	UnionPayカード	PLUSやCirrusカード
海外のATMで現金引き出し Overseas ATM cash withdrawal	HKD20	HKD40
HSBC系列の香港現地での引き出し Local cash withdrawal (HSBC ATM)	無料	無料
HSBC系列以外の香港現地での引き出し Local cash withdrawal (non-HSBC ATM)	HKD15	HKD25

海外のATMから現金を引き出した際、のちほどステートメントで確認すると手数料が20香港ドルより高い場合があります。これは下記のとおり、日本側の提携金融機関が定めた手数料が一緒に差し引かれているためです。

引き出す国側(例えば日本)の各金融機関ごとの利用手数料

日本側のATMから現金を引き出した際、手数料が20香港ドルより高い場合があります。これは提携金融機関が定めた手数料が一緒に差し引かれているためです。この利用手数料は、ゆうちょとセブン銀行は同じ料率で、１回につき110日本円です。特に普段使わない金融機関を利用した場合は取引履歴や明細をチェックするようにするとよいでしょう。