ロシア切迫した危機に直面
石油輸出国機構(OPEC)が減産するかどうかを決定する27日の会議を控え、国際原油価格が下落幅が大きくなっている。
来年1月引き渡し分のウエスト•テキサス•原油(WTI)は、前日比0.2%安の1バレル73.51ドルで取引されている。 4日もの価格が下落し2010年8月以来年ぶりの原油先物は安値に下落している。RSIは過剰な売りシグナルを表示しているものの、移動平均線は明らかに下落トレンドとなっており、本日のOPEC会議を控えたサウジアラビアの政府長官は「原油市場は、自主的に安定するだろう」と述べており、ベネズエラとイランを含む加盟国が主張する減算要求を受け入れないと観測が広がっており、オーストリア¥で開催されるOPECの原油下落対策会議で減算合意の可能性は大きくないと市場では予想しており、チャート上、移動平均線は明らかに下落トレンドを形成している。
ロシアの株式市場は困難な情勢に
ロシアの主要な株価指数であるRTS指数が7日ルーブル安が原因で、2009年以来、初めて1000ラインの下に下落。
テクニカルチャートでは下方へシフトしており、ルーブルはウクライナ事態の余波と原油価格の下落などで過去最低を記録している。周辺では欧米の経済制裁が続く中、年初と比較すると対ドル対ユーロいずれも50%近くのルーブル安となっており急激なルーブル安に対する危機感は、ロシア経済への懸念へと発展しており株価反発は難しいだろう。
香港株式市場は24,000ポイントを回復
デモの禁止令執行に伴い鎮静化しに向かっている香港。26日に14日以来、8営業日ぶりに節目の24,000ポイントを突破している。中国本土の利下げの発表がサポートとなっている。中国人民銀行の高官の「第4四半期の経済指標を見極めたうえで、追加の利下げと緩和策を検討する」と発言したことも材料となっている。