人民元7ヶ月ぶりの高値に対し株式市場は反落
中国外国為替取引センターは昨日16日、1米ドル=人民元の中間レート(基準価格)を前日より0.0060元を下ろし6.1395元に設定すると通知した。対ドル人民元レートは、7ヶ月前の3月19日の6.1351として以来7ヶ月ぶりに一時は6.1209元と更新した後に、6.13元台に戻す格好となった。対米ドルの為替レートの変動は人民元の価値が上昇したことを意味している。
人民元の対米ドル相場は今年2014年に入って中国本土の景気減速懸念が出てきたことにより人民元の下落基調であったが、先月9月から人民元が上昇し始め、上昇トレンドが続いていた。
また、13日、中国税関総署が発表した9月の貿易統計によると、米ドルベースでの輸出は前年同月に比べ15.3%増と、2桁の伸びとなり、9月の金融統計が発表され、融資が予想以上に伸びおり、アナリストは、「良好な中国のマクロ経済と金融統計が元高に、特に中国の9月の輸出が急増するなど、貿易状況が好転し、人民元の価値上昇のエンジンとして作用している」と説明している。
一方、上海総合指数は前日より17.17ポイント(0.72%)安の2,356.50で、深セン成分指数は87.44ポイント(1.07%)下落しし、110.69でそれぞれ取引を終えている。