欧州弱含み、フィリピン・タイは好調
第2四半期のドイツ経済に後退が見られ、現地経済の減速感が反映されている。見通しが再び悪化したことで、ドイツ株の上値抵抗線は現在の水準で抵抗を受けると見られる。チャート上、DAX指数は10,000ポイント付近でトリプルトップを形成しており上方突破は難しい。指数は9,800付近で強い抵抗が見られ、9,400が目下のサポートラインとなろう。
ユーロ XEU
米利上げ及び欧州の利下げの動きの中、ユーロ相場は対USドルで下落が見られる。米利上げ開始の時期はいまだに不明であるものの、いずれは利上げは確定路線となるため、利上げ予測の動きが資金の米国流入を触発し、引き続きユーロ相場の重石となろう。チャート上、ユーロ指数の重要サポートラインは127.5付近。
フィリピン総合指数 PSEC
年明けからフィリピン株は好調が続いており、総合指数は上昇トレンドまっしぐらの相場となっている。現在の強気相場からいくと、今後は昨年5月の高値7,400ポイントを試みる見込みがある。上昇トレンドの底はすでに7,000を上回っており、たとえ利食い売りの相場となっても、7,000付近に基本的なサポートが見込める。
タイSET指数 SETI
フィリピン株と同じくタイ株も年明けから好調で、不安定な政局もまだ株式市場にダメージを与えていない。情勢が静まるにつれ、タイ経済には好転の兆しが現れている。チャート上、タイ株は上昇トレンドを形成し、今後は1,600ポイントを試みるであろう。