ユーロのデフレリスク
ECB(欧州中央銀行)の各理事会メンバーはそれぞれユーロ圏の金融政策に関する発表を行い、いずれの発言も投資家に追加の金融政策実施の意向を伝えている。市場はECBの3月の定例理事会で特に動きが無かった事に対し失望を表しているが、ユーロ圏のデフレリスクが高くなるにつれ、ユーロ圏の流動性を高めるべく量的緩和規模を拡大することが、今後通貨ユーロを強化する一手となろう。
インドSENSEX指数
インドでは間もなく総選挙が実施される。政治的要因から、市場では新政権誕生によって政策の大幅な改革がもたらされると期待されており、インド市場に注目が集まっている。加えて、最近のインド経済指標も市場予測を上回っており、これを受けインドの株式市場は最高値を更新している。
香港ハンセン指数
周囲の株式市場が低水準から反発するに従い、香港株式市場は21,200ポイント付近から22,000ポイント付近まで上昇。指数の中でも中国本土銀行などのレッドチップ銘柄で反発が見られている。このほか、例えばエネルギーセクター(石炭)では中国神華能源(1088)、エン州煤業(1171)、中煤能源(1898)などが、セメントセクターでは安徽海螺(0914)、中国建材(3323)、北京金隅(2009)などが反発しており、これらの強気相場が指数の上昇を牽引している。 一方、以前人気を集めたIT関連や環境保護などのセクターは続々と利食い売りが見られ、資金は強含みであったセクターから伝統的業種の銘柄へ流れている。