中国企業にデフォルトの連鎖
中国本土企業の社債のデフォルト(債務不履行)が発生。先週の上海超日太陽能科技による社債利払い不履行の発表に続いて、同じく太陽光関連企業である天威保変でも社債と株式の取引を一時停止すると発表。今後も中国本土企業の一部が相次いで債務不履行に陥る可能性が懸念されており、中国の金融システム全体にダメージを与えている。中でも、建設銀行(0939)、工商銀行(1398)及び中国銀行(3988)等の本土金融株の株価が相次いで昨年半ばの水準へ下落しており、弱いトレンドとなっている。中国本土の金融改革によって金融セクターに不利な状況が続くと予想され、ハンセン指数の主要銘柄がハンセン指数のトレンドをやや弱めると見られる。
日経平均
財務省発表の1月経常収支は4カ月連続の赤字となり、輸入超過額が過去最高の1兆5800億円規模となった。円安の副作用が続々と表れていることに加え、来月の消費税増税前の駆け込み需要の加熱から輸入が押し上がり、貿易赤字を拡大させている。株式指数は15,000ポイント付近を推移し、短期上昇トレンドを形成していることから、楽観的な短期見通しとなろう。
COPPER 銅価格
中国では弱い経済指標が重しとなり、2月の輸出が意外にも不調。中国の貿易は輸出超過から輸入超過に転じ、中国の経済活動に鈍化が見られる。また、中国本土企業のデフォルト(債務不履行)問題も加熱しており、銅の世界最大消費国である中国の影響が響き、銅先物相場が急落、2011年以来の最低水準に落ち込んでいる。