豪ドル安で下落傾向
豪準備銀行(RBA、中央銀行)の少し前の議事録によると、オーストラリアの経済成長は目標に達しておらず、今後も量的緩和政策の継続が必要であるとしている。このほか、スティーブンス豪準備銀行総裁は再び通貨安の意向を発言しており、1米ドルあたり0.85豪ドルのレベルに抑える可能性が高く、加えて市場へ直接介入する意向も発表している。一連の発言が豪ドル安を刺激し更なる下落傾向が進んでおり、年内はさらに低水準へ下落すると見られる。加えて、米国はついに量的緩和策の縮小を決定したため、米ドル高を受けて短期で豪ドル安が進むと見られる。
米国SPX500指数
バーナンキ米FRB議長は来月からの量的緩和策縮小決定を正式に宣言。債券購入規模を毎月850億ドルから750億ドルへ引下げ、ついに縮小に踏み切ることとなった。加えて、毎月ごとに100億ドルずつ縮小を続けると見られ、同時に来年の経済成長予測がより明確になってきた。緩和策縮小のペースが予想より小さかったことを受け、米国株は政策金利の発表日に下がることなく反発を見せ、最高値を更新して取引を終えた。
ドイツDAX指数
ドイツの2大政党であるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)が連携の合意に達し、大連立政権の発足が確定。今後のドイツ政府の政策実施の安定性を後押しすると見られ、ドイツの株式市場を牽引し大幅に反発した。このほか、12月のZEW景況感指数が予想を上回ったことを受け、市場ではドイツ経済が来期更に上昇すると予想。また、株式市場はここ2週間でやや大きめの調整基調が見られたが、9,000ポイント付近でサポートされており、今後更なる上昇の可能性有りと予想できる。