金相場が刺激され上方突破
市場による米国量的緩和政策縮小先送りの期待を受け、米ドルの下落傾向が続いて金相場が刺激され短期下降トレンドを上方突破。1オンスあたり1,350ドルの水準まで上昇。しかし、国際通貨基金(IMF)のデータによると、ロシア中央銀行が今年度初めて預金準備率を引下げたことが明らかとなっており、加えて金相場は長期下降相場の上値抵抗線に達していることから、金相場の短期上昇トレンドは終了と見られる。
日経平均株価
日本の9月消費者物価指数(CPI)は1.1%へ上昇、安倍首相の掲げるインフレ目標2%に迫る。株式市場では、15,000ポイントのレジスタンスを3度突破できていないものの、6月からのサポートラインをしっかり維持している。株式市場が上方突破するには、更なる円安化が進むか、安倍首相がより有力な財政政策を打ち出す必要がある。
上海総合指数
近日、中国の銀行間貸出レート(SHIBOR)が急上昇。7日物がここ4カ月で最高となる5.593%まで上昇、市場資金の流動性が再びひっ迫し、6月の資金不足問題が再来する可能性が懸念される。株式市場の弱化が誘発され、2,100ポイントレベルへ下落、10日・50日・100日移動平均線を下回った。投資家は11月9日に行われる第3回中央委員会全体会議に留意。もし好材料が出れば、株式市場の再上昇を牽引することもあるだろう。