財政の崖でリスク回避マインド
先週の選挙結果の発表後、「財政の崖」問題未解決の憂慮から、米株はすぐさま下落。もし年末を迎えてもなお最終的な結論が出ていなければ、年明けすぐに自動的な増税と歳出削減がスタートし、米GDPは1%近くまで下落する可能性が高い。
米ドル指数は反発しており、市場ではリスク回避の情緒が増加。市場の資金が更に米ドルに向かうことを反映している。年末までに「財政の崖」問題は最終的な結論を得られないと見られており、市場予測は決して楽観的ではない。
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HSIハンセン指数
市場更新:過去一週間、投機的資金は逆流の兆しを見せている。米ドル指数は80以上の水準にまで反発。先月ホットマネーに押し上げられた香港の資産市場から資金が流出するという情況が出てきており、香港株式市場は1000ポイント近くへ急落。年末前の市場予測は依然として不安定。
SSEC上海総合指数
十八大(第18回中国共産党全国代表大会)が閉幕し、中国の権力のコアとなる人選は終了している。国内政治は再び安定的局面に戻っており、中国国務院は同時に、RQFIIの投資総額を2000億元増加することを承認。上海総合指数は短期で反発すると見られる。