オバマが再選してこそ経済政策は継続
米国大統領選については、多くの調査傾向がこれまでと違った接戦選挙であるとし、勝敗のゆくえが予測困難と認識されていますがオバマ氏が再選するだろうとやや楽観的に予測している。
大型ハリケーン・サンディ(Sandy)への対応がオバマ氏の評価を底上げしたことのほかに、より多くの利益団体や有権者をオバマ陣営への投票へと促す以下のような深層心理が働く。
経済救済措置
ここ数年の米国経済は不振だったものの、中間層以下の有権者に対しても理解を得られた減税や経済援助措置が行われ、有権者たちにとって大きな助けとなってきた。
政権が共和党に渡った場合、これらの政策が継続できるか否かがとても大きな懸念材料となっている。このため有権者はより保守的になる傾向があり、経済救済措置の継続を支持する投票となるだろう。
QE3実施の持続性
オバマ氏が再選を果たせなかった場合、量的緩和第3弾(QE3)が継続できるか否かでより多くの不安定要素がもたらす。たしかにオバマ氏の登場で、ウォールストリートの各金融機関にとっては多くの歓迎できない政策がありましたが、これらの金融機関はロムニーがQE3政策を変更し経済及び金融政策がより多くの不確定要素をもたらしてしまう可能性に対して、懸念を抱いている。このため、今回もオバマ氏再選を支持する傾向となる。
友好的な外交政策
オバマ氏在任中は、一貫して民主党のより温和で平和的な政策で米国のビジネスにより多くの発展と協力の輪が広がった。
オバマ氏再選の最大の障害は、武器とオイル商人の支持の有無となってきますが、アジア太平洋エリア各国の緊迫した情勢が、オバマ氏にも有利に働く。