量的緩和実施の発表で反発
欧州中央銀行(ECB)による無制限の国債購入計画の発表後、欧州の短期的展望は楽観的である。
しかし最近スペイン中央銀行の不良債権が過去最悪の水準に達し、再びスペイン国債利回りの上昇を刺激、ユーロは軟化。この先、10月下旬に償還を迎える約200億ユーロのスペイン国債の進展に注意。
先週FRB(連邦準備制度理事会)は議会後、量的緩和第三弾の実施を発表。毎月400億米ドルの資金注入でMBS(不動産担保証券)を購入し米国内の衰えた不動産市場を刺激する。不動産株式市場への間接的な刺激効果の発生に期待。
中国株式市場はすでに弱まっているが、加えて最近は日中問題が悪化、釣魚島(尖閣諸島)が誘発した国内問題はますます収拾がつかなくなっており、各国の介入を触発し対外貿易に深刻な影響が出る可能性がある。上海総合指数は短期間の内に下落し先月つけた3年ぶりの低水準を再び試みる見通し。
アップルの新型携帯電話(iPhone5)が発売開始となり、熱いマーケットの期待感はアップルの株価を刺激し700米ドルを突破。このニュースはITブームを牽引すると見られ、短期で上昇したトレンドは持続する可能性あり。