債務緩和で反発上昇
21日にスペイン政府は12カ月物と18カ月物の短期債入札を行い、合計で45億ユーロ以上を調達、国内の債務問題が緩和された。これを受けてスペイン10年債利回りはすぐさま6%近くの水準まで反落。ユーロも下降トレンドが終わり反発上昇したが、債務問題はあくまで短期的な緩和が得られただけであり、観察を続けるべきである。
中国人民銀行は21日、リバースレポ(売却条件付き債券購入)を実施し、市場へ2,200億人民元(約2兆7千億円)の資金を注入。しかし預金準備率引下げに対する市場の期待感を下げることとなり、中国市場は上がらず反落、引き続き下降トレンドを維持。
先週マレーシアは第2四半期のGDP成長率について、第1四半期の4.9%から、予想を遥かに上回る5.4%へ増加したと発表。投資においても前年比26.1%増と好調で、投資が経済を牽引するマレーシアにとっては実にポジティブな知らせとなった。
昨年の水害後、タイ政府は国家の再建を支えるべく巨額の資金を投入し、その後の現地指数は何度も高値を更新。現在のPER(株価収益率)は17倍近くで、来年のPER予測は約11倍となっており、依然としてタイ指数はある程度上昇の余地が含まれていることがわかる。