米国株式は金曜日に2週連続の下落
先週末、FRBによる積極的な利上げが、世界最大の経済の米国の景気を後退させるのではないかという懸念が高まり、米国株式は金曜日に下落して取引を終え、2週連続の下落となった。ダウは282ポイント下がり、S&P500は1.1%、ナスダック総合株価指数は約1%下落した。
来週の米国ではPCE価格指数が注目さが集まりFRBの金利動向について影響を与えるだろう。コアPCEインフレ率は前月比0.2%上昇し、年率は5%から4.7%に緩和される可能性が高い上に、第3四半期GDPの最終値、個人所得・支出、CB、ミシガン大学の消費者心理、耐久財受注など最も重要な発表がある。また、マクロ的な逆風に対して米国企業がどのような業績を上げたかについては、多数の決算発表で明らかになるであろう。FedExやGeneral Mills、Nike、Cintas、Micron Technology、Paychexなどの企業が決算を発表される。
中国人民銀行が3会合連続で貸出プライムレートを据え置いた後、決定会合に臨む。11月のデータでは、人民銀行が最近、不動産融資の制限を緩和し、融資を促進しようとしたにもかかわらず、信用の拡大速度が予想より遅かったことが示されている。一方、日銀は緩やかな金融スタンスとガイダンスを維持し、主要金利を-0.1%に据え置くと予想される。
欧州では、ユーロ圏の消費者信頼感指数の速報値が12月に2ヵ月連続で改善する見込みだが、依然として長期平均を下回る水準にとどまっているまた、ドイツのGFK消費者指標とIfo景況感指標はともに3ヵ月連続で上昇すると予想されている。一方、トルコ中銀は2021年9月から主要金利を1000bps引き下げた後、木曜日の会合で金利を安定的に維持する可能性が高いだろう。
英国では、第3四半期のGDP、経常収支、公共部門の純借入額、CBIによる産業動向指数(受注・流通業)が発表される予定だ。速報値では、英国経済は第3四半期に1年半ぶりに縮小し、記録開始以来最長の景気後退が始まったと予測されている。イングランド銀行は、高インフレと金利が家計と企業に大きな打撃を与えるため、2022年下半期に0.75%縮小し、2023年と2024年の上半期も経済が落ち込み続けると予想されている。