27日のFOMCで連続利上げへ
今週27日、米国FRBは利上げ路線を継続し、2回連続の75bpsの利上げが予想されている。そのため、借入コストは2019年以来の高水準に押し上げるとされている。また、アップル、マイクロソフト、グーグル親会社のアルファベット、アマゾン、メタプラットフォーム、3M、ボーイング、フォード、インテルなど、S&P500企業の3分の1以上が四半期決算を発表する予定である。データ面では、第2四半期のGDPの事前予想が年率0.4%の成長を示し、第1四半期の1.6%の縮小から回復すると予想されている。
ADB/アジア開発銀行は中国の成長率見通しをコロナの厳格なロックダウンに対する懸念から、GDP成長率は、2022年には4%にとどまり、従来の5%という予想から引き下げられると示した。オーストラリアでは、6月期の年間インフレ率が6.3%と1990年以来の高水準となり、オーストラリア準備銀行による75bpsの利上げ観測が強まる見通しだ。
欧州のユーロ圏の第2四半期の経済成長率はわずか0.1%と予想されているが、記録的なインフレが家計の購買力を低下させ始めたため、ECBが引き締めサイクルを開始した後も、見通しは暗いままである。ユーロ圏のインフレ率は7月に前年同月比8.7%に加速し、過去最高を更新すると見られている。同時に、ドイツの消費者心理は8月に向けて過去最低を記録し、企業心理も2年ぶりの低水準に落ち込むとみられている。