3月の利上げは非常にあり得る
来週はFOMC議事録と米雇用統計が発表され、FRBによる最初の利上げ時期についてさらなる手がかりが得られる可能性がある。また、世界各国のPMI調査や、2月からのOPEC+の生産計画に注目。
最初の利上げ時期についてさらなる手がかりを得るため、水曜日に予定されているFOMC議事録を待つことになる。米FRBは12月の会合で、労働市場の着実な回復を背景にした高インフレへの懸念から、パンデミック期間の債券購入を3月に終了し、2022年末までに3回の利上げに道筋をつけると発表した。同時に、政策担当者のクリス・ウォーラー氏は月後半、3月の利上げが「非常にあり得る」との見方を示した。
11月に11カ月ぶりの低水準の米雇用統計の雇用創出を記録した後、12月にはおそらく40万人の雇用増を示し、失業率はさらに低下して4.1%となり、過去最低を更新すると思われる。
2月からのOPEC+の生産計画に関するガイダンスとして火曜日のOPEC+の会合にも注目する。オミクロンの変種をめぐる不確実性の中で、主要生産国は日量40万バレルの追加供給計画を堅持する可能性が高いだろう。