米国10月の消費者物価指数はインフレ率5.8%
来週は、米国とメキシコ、ブラジル、中国、インドのインフレ率、英国、マレーシア、フィリピンの第3四半期GDP、米国とオーストラリアの消費者態度、ドイツの対外貿易などの経済指標が相次いで発表される。
米国では、10月の消費者物価指数でインフレ率が5.8%に上昇し、1990年12月以来の高水準となりFRBの目標である2%を大幅に上回るとみられる。同時に、11月のミシガン州消費者マインドは、インフレ圧力が高まることへの懸念は残るものの、モラルのわずかな改善を示すと思われる。
中国が10月の対外貿易とインフレ率のデータを発表する。市場では、輸出入が堅調に増加し、消費者物価と生産者物価がともに急騰すると予想されている。中央銀行の金融指標も注目される。その他、日本では、経常収支、生産者物価などが注目される。
英国が第3四半期のGDP成長率の速報値を発表し、企業投資、貿易収支、製造業と建設業の生産高も発表される予定だ。英国の景気回復は、前例のないエネルギー危機やサプライチェーンの問題が続く中、9月までの3ヶ月間に減速。
欧州では、ユーロ圏の9月の鉱工業生産が2ヵ月連続で減少し、ドイツの投資家のモラルは11月に5ヵ月連続で低下すると予想される。