米国決算発表シーズン到来
来週は米国の決算シーズンとなり複数の大手米銀が第2四半期の業績を発表する。パウエルFRB議長の半年に一度の議会報告に注目が集まっている。
米国では来週から始まる第2四半期の決算発表に投資家の注目が集まり、民間部門の回復状況が報告されるだろう。Refinitivによると、S&P500の収益は前年同期比65.8%増と予想。火曜日からは金融系としてJPモルガン・チェースとゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、モルガン・スタンレーなどの大手銀行の決算が予定されている。6月の消費者物価上昇率は5月の13年ぶりの高水準に近い水準を維持すると思われ、6月の小売売上高は、消費者が支出をサービス業にシフトし、最近の再開活動を受けて旅行が増加している。また、工業生産高は4ヶ月連続で増加する見込みで、7月のミシガン州の消費者感応度の速報値から増加することが予想される。
アジアでは中国の第2四半期のGDPに加え、6月の鉱工業生産と小売売上高、失業率、固定資産投資、住宅価格指数などが注目される。第2四半期のGDPは前年同期比8.1%増となる見込みで、第1四半期の18.3%増を下回る結果となった。また、貿易収支も注目され、輸出と輸入の両方が減速すると予想されている。
日本銀行が7月15日から16日に開催する会合で、政策金利を-0.1%に維持すると予想。重要な経済指標としては、機械受注と生産者物価、鉱工業生産の最終推計値など。また、インドでは小売・卸売物価指数の発表が予定されています。
英国では、雇用統計に加え、生産者物価と小売物価指数の6月分のインフレデータが発表。失業率は2020年6-8月期以来の低水準を維持し、賃金上昇率は過去最高を記録すると予想。その他の欧州ではユーロ圏、ドイツ、フランス、イタリアなどインフレに関する最新のレポートが発表される。また、トルコ中央銀行は水曜日に開催される会合で、基準金利を据え置くと見られています。