各国のPMI速報値に注目
来週予定されている米国と英国、ユーロ圏、日本、オーストラリアのPMI速報値は、6月の世界経済の状況を初めて示すもので投資家は物価上昇圧力の持続的な急増の兆候に注目している。その他の重要な発表としては、米国の第1四半期最終GDPの集計がある。
米国の投資家は、6月のマークイットPMI調査の速報値に注目。予想では、広範な経済の再開と労働市場の回復により、製造業とサービス業の両方の成長率が5月の過去最高に近い水準を維持するとされている。また、5月の耐久財受注は4月の減少から回復し、2020年5月以来の減少となる見込みである一方、個人所得は2ヶ月連続で減少し、支出は増加ペースが鈍化すると見られている
アジアでは、中国人民銀行が月曜日に新しいローンプライムレートの最新情報を提供するが、変更はないと予想されている。一方、日本ではPMI調査の速報値とインフレ率が注目され、オーストラリアでは、マークイットPMIと小売売上高が注目されている。韓国の消費者および企業の景況感、ニュージーランドとタイの貿易収支、マレーシアのインフレ率、台湾の鉱工業生産と輸出受注、小売売上高、失業率、南アフリカの消費者物価と生産者物価。また、タイとフィリピンの中央銀行が金利を決定する。
欧州では、ユーロ圏とドイツ、フランスのマークイットPMIの速報値が注目される。予測では、ユーロ圏の工場活動は過去3ヶ月間いずれも記録的な高さを記録した後も堅調に推移しており、サービス部門は加盟国が再開努力を続けた結果、より速いペースで拡大しています。一方、ユーロ圏の消費者信頼感は5ヶ月連続で改善し、3年半ぶりの高水準となった。