米国大手銀行の第1四半期決算発表
JPモルガン・チェースとシティグループ、ウェルズ・ファーゴなどの大手銀行の第1四半期決算発表が来週に予定されている。経済指標では、米国とユーロ圏の小売売上高および鉱工業生産高、英国の月次GDP、中国の第1四半期GDPおよび貿易収支、オーストラリアの雇用統計、企業および消費者の景況感、インドのインフレ率および鉱工業生産高など、重要な発表が続く。
3月の米国小売売上高および鉱工業生産高は、ワクチン配布プログラムや政府による1兆9,000億ドルのパンデミック救済策により多くの企業が営業を再開したことから、国内の貿易および活動が堅調に推移。
中国の第1四半期のGDPに加え、3月の鉱工業生産、小売売上高、失業率、固定資産投資、住宅価格指数が注目される。世界第2位の経済大国である中国は、昨年の大不況からの回復を強化しており、3月までの3ヶ月間のGDPは、第4四半期の6.5%を上回る18.8%の成長が見込まれている。その他の重要な発表としては、金融指標や海外直接投資などがある。
英国ではONSが月次GDPに加え、鉱工業生産、建設業生産、貿易収支を発表される。2月の英国経済は、国内が封鎖されていたこともあり、わずかな回復にとどまったと思われる。
欧州では、ユーロ圏の鉱工業生産高、小売売上高、外国貿易高、ドイツの投資家心理と卸売物価、スウェーデンのインフレ率、イタリアとトルコの鉱工業生産高に注目が集まる。トルコの中央銀行は来週木曜日、エルドアン大統領がナチ・アグバル前中央銀行総裁を高金利に批判的なサハプ・カフチョグル氏に交代させた後の最初の政策会議で、金利を19%に維持すると予想されている。