前回のFOMCの議事録に注目
今週は前回のFOMCの議事録と世界のサービス業PMI、中国のインフレ率、RBAとRBIの金融政策決定が注目される。バイデン大統領の2兆ドル規模のインフラ計画をめぐる民主党と共和党の交渉や、特に欧州で感染者が増加し、各国が規制を強化しているコロナウイルスの動向にも注目が集まるだろう。
米国の水曜日に前回のFOMCの議事録が公表されるが、投資家はこの議事録によって政策決定者の次の行動が明確になることを期待する。FRBは3月にバイデン大統領が打ち出した1.9兆ドル規模の復興支援策や進行中のCOVID-19ワクチン接種計画の承認を受けて2021年と2022年のGDP予測を上方修正したものの、2023年までは記録的な低金利を維持することを示唆。
ISM非製造業PMI調査では、3月中にサービス業の成長が急激に加速し、世界最大の経済大国が昨年の大不振からの回復を固めたことを示唆している。
アジアでは、中国が3月のインフレ率とカイシンサービス業PMIを発表し、パンデミック後の経済回復の状況が明らかになるだろう。一方、日本では3月のサービス業PMIの最終値を発表予定。
欧州では、ECBが金融政策決定会合の議事録を発表する。一方、ドイツの鉱工業生産は、工場受注の増加ペースが鈍化するものの、回復すると予想され、フランスの鉱工業生産は6ヶ月ぶりの高水準から緩和すると予想される
オーストラリア準備銀行とインド準備銀行が金融政策決定会合を開催するが、変更はないと予想されている。