米国のPMI調査の速報値に注目
来週は米国と英国、ユーロ圏、日本、オーストラリアのPMI速報値が世界経済の回復状況を示すとともに、中国とフィリピン、タイ、スイス、メキシコ、南アフリカの中央銀行が金融政策を決定する予定。その他の重要な発表としては、米国の第4四半期最終GDP、耐久財受注、個人所得支出、英国の失業率、小売業、インフレ率のデータ、ユーロ圏と韓国の消費者モラルなどがある。
投資家は米国のPMI調査の速報値に注目。予想では3月の製造業は過去最速のペースで拡大し、サービス業の成長は6年半ぶりの高水準に加速した。一方、2月の耐久財受注は10ヶ月連続で増加するものの、6ヶ月間で最も低い水準にとどまると予想。また、個人消費と支出は1月の堅調な増加から減少すると予想される。
その他の重要な発表としては、第4四半期のGDP最終推計値、中古住宅販売件数および新築住宅販売件数、シカゴ連銀全米活動指数、第4四半期の経常収支、商品貿易収支および卸売在庫の事前推計値、ミシガン州消費者景況感の最終値などがある。
英国の経済カレンダーは特に忙しい週となる。PMIの速報値では、3月にサービス部門の回復により英国の民間部門が成長に戻ると予想される。失業率はさらに上昇して2015年8-10月期以来の高水準となり、賃金は2007年7-9月期以来の上昇となることが予想される。
ユーロ圏のドイツ、フランスのマークイット社の調査速報が注目。ユーロ圏の民間部門の生産高は、サービス部門の生産高が引き続き減少する中、縮小領域にとどまると予想される。
アジアでは中国人民銀行が月曜日に新しいローンプライムレートの最新情報を提供するが、変更はないと予想されている。