FRBとECBの議事録に注目
来週は米連邦準備制度理事会/FRBと欧州中央銀行/ECBの議事録が注目されるほか、韓国では政策決定者会議で金利が決定される。経済データとしては、米国が第3四半期GDPの2次推定値を発表するほか、耐久財受注と個人所得支出、PCE価格指数などが発表される。また、ドイツとフランス、シンガポール、台湾、メキシコのGDPも発表さる。その他、米国と英国、ユーロ圏、オーストラリアのPMI速報値や、ユーロ圏の景況感調査、中国の鉱工業利益などが注目される。
前回の米国FOMCの議事録が水曜日に予定されており、投資家は政策決定者の次の動きを明確にするかもしれないと期待している。11月のFOMCでは、米国の選挙結果が不透明な中、様子見の姿勢をとったが米国経済を支えるためにあらゆる手段を用いることを改めて表明した。
大西洋の向こう側では、ブレグジット後の貿易協定に関する協議が続けられており、英国とEUは漁業と公平な競争条件の保証、協定の執行などの重要な問題で相違があるにもかかわらず、来週早々にも協定に到達することになっている。
欧州では、ECBが木曜日に10月の政策会議の議事録を発表する際に、おそらく追加の金融緩和を示唆するとの観測があり、スウェーデンの中央銀行は金利を決定する。ユーロ圏、ドイツ、フランスのマークイットPMIの速報値も注目されます。COVID-19の症例が増加し、大陸全体で新たなロックダウンが行われる中、ユーロ圏の企業活動は再び縮小領域に落ち込むと見られる。
アジアでは、中国が鉱工業利益を発表する一方、日本では東京のインフレ率と9月の景気先行指数の最終推計値が注目されれる。その他の地域では、韓国銀行が木曜日に金融政策会議を開催するが、変更はないと予想される。経済データの面では、消費者信頼感や企業信頼感などが重要な発表。
オーストラリアでは、マークイットPMIの速報値と建設工事、民間設備投資が注目され、ニュージーランドでは、小売売上高と貿易収支が注目される。