財政債務悪化で崩壊にむかうユーロ
欧州債務問題は再び悪化の可能性が高まる状況に直面しており、スペイン国債利回りが過去最高レベルに上昇、イタリア国債利回りも6%を突破。資金は継続して米国へと逃れて行っており、ユーロ対米ドルは近年もっとも低いレベルの1.2042まで下落、今後も更に下落するリスクを含んでいる。
先週後半、スペインのある地方政府が中央政府に金融支援を求めた。国内では将来的に更に最少の6つの地方政府が芸財支援を要すると表明しており、スペイン中央政府は3ヶ月以内に全面的な金融支援をEUに要求する可能性がある。
米格付け機関のムーディーズは「Aaa」の格付けを持つドイツ・オランダそしてルクセンブルクの格付け見通しをネガティブへ引下げた。要因は欧州債務という足かせが、ユーロにとって脅威の本質となっていることであり、この先2年のソブリン格付けが引き下げられる可能性があることを意味している。
欧州債務問題はますます激しくなっており、需要があるたびにひたすら市場への金融支援策を打ち出してきたFRBは先日、来週の利息決議会議で市場が長らく待ち望んでいる量的金融緩和政策第3弾(QE3)を討論する予定であると明かした。市場もひたすら吉報を待つ。