保険使った資金流出に中国規制を強化
日本での爆買いに利用されるUnionPay(銀聯)。2014年のマカオのカジノでの利用制限、2015年の域外現金引出に規制とじわりじわり資金流出を防ぐ規制に中国本土政府は乗り出してきている。
年が明け、銀聯のクレジットカードを利用して海外保険商品を購入することを制限を開始されている。
中国本土では、昨年の資本流出の規模が1兆米ドルドルに達すると集計され、昨今の中国の経済成長率が7%を下回り、株価指数が大幅に下落するなど、経済がハードランディングの兆しを見せると資本流出を防止するために、香港での保険を購入規制を強化措置をとったものと分析される。
数十万人の本土住民が本土発行の銀聯のクレジットカードあるいはデビットカードをもって香港に渡航し保険商品を購入しており、当局がそれに対応するものだ。購入額は平均5万米ドルだが、最大100万米ドル以上に達するケースもあった。本土住民は購入した保険商品を売却して現金化、保険の売却で得たクリーンな資金として世界のどこかに送金することができた。
統計によると、中国本土住民による香港の保険証券の購入は、2014年1月から9月の間に64%増加して21.1億香港ドルに達する。中国の顧客の第2四半期の総保険取引額は、香港全体の22%を占め、2011年の9%に比べて2倍以上に増加したことを示している。
本土の住民は正式には外貨への両替と海外送金が年5万米ドル相当を超えてはならないとされているが、こららのカードを使えばそうした規制をすり抜けることができた。銀聯は「本土の住民が海外保険商品を購入する際の制限を5,000米ドルまでに制限する」と明らかにし、香港の保険会社であるAIAグループ、プルデンシャル、マニュライフなどが厳格に遵守することを要求した。
長い目で見るといずれこのような資本規制はなくなるはずですが、中国本土に資金をおかれている逼迫した海外投資家のニーズも少なからずあります。
弊社でも当該保険商品を扱っておりますが、弊社の取引先保険会社では当該制限は今のところ設けられておりませんので、ご安心を。