欧州株反落、指標に嫌気
現地時間3日ヨーロッパの株式市場、ユーロ圏と中国の経済指標不振の影響で下落し取引終えている。欧州の株式指数であるSTOXXヨーロッパ600指数は前日取引比0.8%を下げ334.25ポイントで取引を終えている。英国FTSE100指数は前日比0.9%下げた6487.97、フランスCAC40指数は0.9%下落した4194.03、ドイツDAX30指数は前日比0.8%安の9251.70で取引を終えている。
これは当日、中国本土の10月の製造業購買担当者指数(PMI)が50.8を記録しており先月に続き5カ月ぶりに最低値となったことと、その後に発表されたMarkit PMI購買担当者景況指数が10月ユーロ圏製造業PMI確定値は50.6を、前月の50.3より上昇したものの、予想値の50.7より低い値を示したためである。欧州の株式相場は依然上昇トレンドに乗っているものの、明らかに上昇力が弱まっている。
米アマゾンの下げ止まりせず
IT銘柄としてEコマース大手アマゾン(Amazon)はサポートを割り、下降トレンドがすでに形成されている。アマゾンは今年6月、自社初のスマートフォン「Fire Phone」を発表したが、実際の販売量は非常に低調だった。アマゾン(Amazon)が第3四半期の業績発表によると在庫が8300万ドルに達することが確認されている。
短期の下降圧力は大きく、投資適格とは言い難い。
原油価格と世界経済
クルード原油価格はトリプルトップで突破できず、その後下降トレンドを形成しており、世界経済の鈍化や対ロ制裁の影響など世界経済に大きな期待を寄せ難い。
米株式相場はサウジアラビアの原油販売価格変更を受けて原油価格が下落し、エネルギー銘柄を圧迫している。