新興国市場がペソ安に反応-世界の株価為替先物チャート
先週、アルゼンチン・ペソは1ドル=8ペソ台へ急落。闇市場では更に1ドル=12ペソまで下落している。アルゼンチンの通貨危機が再び2002年の経済危機を招く可能性が懸念されている。これを受けて、低リスク資産である米国債、金、日本円などのリスク回避の資産が大いに支持され、各相場に反発がみられる。
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香港ハンセン指数
香港は世界の株式市場の足かせを受け、窓を開けて下落し21,900ポイントの水準へ。テクニカル分析上では、香港市場でブル・ベア判断の分岐点とされる 250日移動平均線を割り込んでおり、指数のパフォーマンスは弱含みを維持。ただしIT関連や、環境保護関連のセクターでは急落の後に反発が見られ、今後も資金が人気セクターに集まり高騰することを反映している。
スタンダード&プアーズ500指数
アルゼンチン・ペソ急落の影響を受け、世界の資金がリスクオフの動きとなり、株式市場が急落。米FRBは毎月100億ドルずつ減らして資産買い入れ額を650億ドルとなることを再発表し、あわせて米国失業率とインフレ指標を踏まえて決定を行うと明言していることから、決して株式市場のパフォーマンスがQE縮小ペースに影響を与える可能性は無いとしている。米国株は再び下落し、再度100日線(1774ポイント)のサポートラインに近づいている。