株式市場は三中全会の材料待ち
香港では早々またもやIPOのブームが到来し、2大中国地方銀行の重慶銀行(1963)と徽州商銀行(3698)が相次いで上場へ。IT関連株ブームも再燃し、オンラインゲーム関連株の博雅(0434)は827倍で取引され、投資の雰囲気は非常に熱い。しかし、ハンセン指数は依然として23,500のレジスタンスを維持し突破力不足。加えて間もなく中国共産党18期中央委員会による三中全会(第3回中央委員会全体会議)が中国本土で開催されるため、株式市場は更に方向を見失っている。
ユーロ/米ドル
先週米ドルは79ポイント付近へ反発し、米ドル以外の多くの通貨が対ドルで下落となった。加えて、先日のユーロ圏のインフレ率鈍化の発表を受け、市場ではECB(欧州中央銀行)が政策金利を引下げるという予想の声が再浮上し、ユーロは少し前から1.38ドルの高水準から1.35ドルの水準へ推移。このほか、EUが2014年ユーロ圏GDP成長予測を1.1%%へ下方修正していることから、ユーロの強いトレンドは一旦終了とみられる。
オーストラリア ASX指数
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は政策金利を2.5%に据え置く事を公表、すでに3カ月継続して低金利を維持。オーストラリアドルの政策金利は、このまま来年度も据え置きになると予想される。株式市場では、少し前に最高値を更新(5,457ポイント)し、現在高値圏を推移、本年度はすでに16%増となっている。アジアでは日本に次いで好調なパフォーマンスを見せている。