スマホへの変遷
2013年9月は携帯電話業界にとって歴史的に重要な月となった。
次から次へと最新機種を打ち出す携帯ブランドがある一方で、次から次へとかつての大手通信事業者が買収さた。そんな中、2013年9月を、喜ぶ人もいれば残念がる人もいたことだろう。
9月初め、かつて携帯電話界トップブランドであったNokiaの携帯電話業務をマイクロソフトが約70億ドルで買収することになった。ノキアにとってはこのまま単独戦を続けるよりも連携する方が良いとの判断。9月25日には、BlackBerryも47億ドルで身売りすることになりブランド最大の特色である本体に搭載されたハードキーボードや「Push Mail」機能のEメール送受信は、多くのビジネスユーザー及びエグゼクティブユーザーを虜にしてきた。あのオバマ氏もブラックベリーを愛用しているほどだ。時代の移り変わりには逆らえず、エリクソン・モトローラ・ノキアに継いで、また一つの有名携帯電話ブランドが消えて行く。
事実上、07年にアップルが初代iPhoneの発売を開始した後、多くの老舗携帯電話メーカーがモデルチェンジを加速できずに長年の市場占有率を失った。ブラックベリーの時価総額は08年の最高830億米ドルから、昨日の約46.2億ドルまで急落し、時価総額の90%以上が溶けた。
現在最も勢いのあるスマートフォンブランドのSamsungとAppleは、両社とも9月初めに新機種のスマートフォンを発表、市場の購買意欲と株価上昇を加熱させてきた。
時代の巨大な車輪は回り続ける。
歴史を振り返ると、永遠に好成績を出し続け、永遠に大きな影響力を持ち続けられた国家も王朝も業界も、企業ですらも1つとして存在していない。21世紀のネット時代は、20世紀の工業時代と比べ業界周期の盛衰と世代交替がより速くより綿密になったと言われる。資金や情報、輸送を含め社会の流動性も依然と比べ進歩したのも一つ遠因だ。
実例としてはFacebook。創立からたった数年で9億近くのユーザーを保有し、結果的に上場企業にまで上り詰め、その後も好調な業績を続けている。
固定していない21世紀を生き抜く上で、正確に誰が次のFacebookやNokiaとなるかを予測することが、資産価値上昇となるのかを見極める上で非常に重要となるだろう。