金融市場に影響する経済要素として経済サイクルと景気循環 / Economic Cycles
時間が経つにつれて、経済の生産活動は特定の年にから、急速に拡大する可能性があります。実質GDP(Real GDP)を見てみると、国の経済は歴史を通してサイクルよって変動する傾向・周期性があることに気づくはずです。これは一般的に経済週期(Economic Cycles)と呼ばれ、4つのフェーズ(Phases)が一般的に知られています。
- 拡大(Expansion;拡張):
実質GDP(Real GDP)は拡大期に急速に増加し、収益と賃金(Profits and Wages)が増加し始めると、失業率(Unemployment rate)は下がるが、物価上昇(Higher prices)につながる。 - ピーク(Peak;頂峰):
経済が拡大し続けるとピークに達する。実質GDP(Real GDP)は最大値となり、インフレ(Inflation)は、経済への脅威となる。 - 不況(Recession;衰退):
ピーク後の経済の収縮フェーズ(Contraction phase)である。生産活動や雇用(Output and employment)は低下する。1930年代の大恐慌(Great Depression)のように長期間に及ぶと恐慌(Depression)となります。 - トラフ(Trough;低谷)、谷:
雇用と収益(Employment and Profits)は景気循環の谷の段階で最低値であり、再び新たな経済サイクルを迎えます。
景気循環 Economic Cycle
景気の変化を景気循環とも言いますが、その景気循環には山と谷があります。
景気の変化の中で一番よい状態を景気の山と言い、景気の谷(景気の変化の中で一番悪い状態)から景気の山までを「景気が上向き」であると呼び、逆に山から谷にかけては、「景気が後退している」と言います。
景気の谷から次の景気の谷までを景気の1循環と言います。
景気の山 Peak
景気の変化の中で一番よい状態
景気の谷 Trough
景気の変化の中で一番悪い状態