インド株式累計10%の上昇
インドの株式市場は先月の急落を経て、新興国からの資金逃避が見られる不安定な状況の中、インド準備銀行(中央銀行)は市場保護のため多くの措置を試みている。先週、準備銀行に新総裁が就任し、ルピー相場及び市場挙動を安定させる一連の措置を打ち出した。これを受けて先週の株式市場は反発、先週からの低水準から累計10%の上昇となった。ただし全体としてはまだインド経済鈍化への懸念がぬぐえず、中期的情況は依然として楽観視できない。
香港ハンセン指数
中国の8月分新規貸付規模拡大の予測を受け、市場は僅かながらも中国政府が金融緩和のシグナルを点灯させたと見ている。また中国経済指標は着々と安定回復を明示しており、中国資本株は株価上昇を牽引し一時23,100の水準へ。しかしサポート不足ですぐさま23,000へ下落。ハンセン指数はしばらくこの付近で揉み合うと見られ、短期的な買い越しの消化を待って、再び5月来の最高値に挑戦する可能性あり。
ナスダック総合指数
市場ではシリア問題への懸念が薄れた。米軍によるシリアへの軍事介入が延期されたことを受け、市場の投資雰囲気全体に有利となった。ITテクノロジー銘柄が牽引する中、ナスダック総合指数は2000年9月来の最高値を更新、3,209ポイントを記録。抵抗力が現れるまで上昇力を維持すると見られ、短期的な買い越しの消化後には再び上方突破が見込める。