IT株高騰でアリババへの期待が高まる
グローバルIT関連銘柄が高騰しており、今年好調なトレンドを続けているナスダック総合指数は、近日横ばいとなっていたレジスタンス (上図青線)を突破。中国本土の大手IT企業の阿里巴巴集団(アリババグループ)が早ければ9月に香港株式市場に上場し、評価額は700~800億USドルに達すると見られる。アリババ上場前にIT関連株は引き続き高騰する見込みで、アリババ上場のムードが高まる。
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SSEC 上海総合指数
中国政府は地方へ監査役を派遣し地方政府の債務問題を調査。地方の債務問題は近年中国経済の時限爆弾と見なされているため、今回の調査で早急な情況把握と、早急な対応計画策定が進むと見られる。上海総合指数はペナント型 (左図青線)の内側に位置し、次のトレンド形成への変化が待たれているため、投資家たちは中国政府と人民銀行による景気刺激策が打ち出されるか否かを待ち構えている。
米ドル為替レート
米ドル指数は下落し250日線(左図赤線)でサポートが見られた。もし250日線より上を保持すれば、米ドル指数の調整は終結の見込みがあるが、50日線 (左図紫線)の上方突破を要確認。米ドルの好転は欧米株式市場のパフォーマンスにとって有利となるが、アジア太平洋エリア(日本を除く)や商品市場のトレンドにとっては不利となる。