金投資は投資家を惹きつける理由
貨幣の値打ちが失った時、賢明な投資家の多くはReal Assets(実物資産)を求め、例を挙げると「不動産」。これが、香港では数年前から不動産価格が急騰している原因の一つとなっている。しかし、数百万香港ドルを投じて不動産を購入するのは、投資家にとっては資金不足の面もあることだろう。では、貨幣価値下落の局面おいて対応は、結局どうすべきだろうか?
金投資はなかなか良い投資ツールの一つで、その最大の理由はリスク回避機能の高さにある。
世界各国の政局や経済が不安定な時、とりわけ戦争や経済危機が発生した折には、例えば株式やファンド、不動産などの投資手段はいずれも深刻な打撃を受る。このような時こそ金投資はリスク回避の特性を良く発揮してくれる。
たとえ経済危機に遭遇したとしても、金の価格はなおも不変を維持するどころか着実な上昇よ資産価値を保持してきた。
金鉱物の絶え間ない採掘と絶え間ない需要増加につれ金は更に希少価値を増し、リスク回避の特性を強めることになったのだ。
さて、金投資には主要な4つのチャネルがある。
チャネル1:ペーパー・ゴールド投資
投資家は金地金の交換所における黄金取引のプラットフォームを通す以外にも、銀行で金投資口座を持つことによって金取引を行うことができる。
金投資口座による金投資では銀行を通して売買を行うことができ、金の持分金額は口座に記録され、実物の金は取り出せない。しかし、このペーパー・ゴールド投資は一方通行のトレンドの場合にしかメリットしかなく、購入と売却の差益によってしか収益を獲得できませんので、いったん金相場が下落傾向となれば、この投資ツールの選択は非常に受動的なものとなる。
チャネル2:金先物取引
金先物取引もレバレッジ化した金の投資商品であり、“証拠金取引”であることと“2方向オペレーション”(買いからも売りからも始めることが出来る)という大きな特徴を備えている。
しかし、金先物取引では、指定予約した期限内で取引の清算や受け渡しを行わなければならないという制約があるため、リスクが高めとなっており、アマチュア向けではない。
チャネル3:ゴールド・ファンド
ここ数年市場で売れている金投資商品の多くが、もっぱらゴールド・ファンドであり、投資家の選択肢となってきている。
メリットは割り当て毎(口数に応じて)に相当分の実物の金がサポートされている点。購入金額は1,000香港ドルから始められ、現在の金投資商品の中でも敷居が低めとなっており、中でも先高・先安混合型の組合せは弾力性が高めとなっている。
チャネル4:金の実物(金地金)
実物のゴールド・バーを目の前にして触れることができ、また一定のリスク回避機能があるのがメリットだ。しかし、リスクとして実物のゴールド・バーの価格はリアルタイムの金相場をベースとした上で一定の加工費用と手数料を収めなければならず、保管や貯蔵費用の支出もあり、引き取りコストもやや高めとなるため、やや保守的な投資家に向いているだろう。