ホットマネーの流入でマーケット反発
昨年中ごろより米国QE3の影響で大量の投機的資金が香港に流れ込んでいる。同時に欧州債務問題では光が見え、中国の政権交代で新政策が徐々に登場している。2013年に入り、徐々に中国B株(上海・深圳に上場の海外投資家向け株)からH株(香港株)への鞍替えが見られ、より多くの資金が香港へ流入する可能性が高い。各要因はいずれも香港株式市場にとって好材料となっている。
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ヨーロッパ600指数
2012年、欧州債務問題は円満解決かのように見られ、さらに日本は追加で資金を投入し欧州をわずかながら支えている。スペインとイタリアの国債金利はすべて安全な水準に落ち着きを取り戻しており、欧州市場は遅れをとった2年を経て今年まずまずのパフォーマンスとなる可能性がある。
NYダウ工業株30種
米国政府はデッドラインぎりぎりでの協議達成だったものの、「財政の崖」を免れたことは、好材料となって反発上昇となった。実際、重債務を抱えた米国政府が直面しているのは「財政の崖」問題だけではない。ダウ指数はテクニカル面で弱気に転じはじめており、2013年においては用心深く行動するべきである。