資金が香港へ流入し、反発上昇
米国QE3の発表後、外国資本は継続的に香港へ流れ込んでおり、為替相場は、香港ドルが対米ドルで上昇、金融管理局の介入を促した。ハンセン指数も8日連続で上昇し今年の最高値を突破。同時に、中国民生銀行(01988-HK)が、昂納光通信(00877)ならびに興達(9906)の保有株数を増加し、ホットマネーの効果によって香港株式市場に対する予測が好転したことを反映している。
すこし前に中国は各地のGDP水準を発表。全国のGDPは低水準に落ち込んだものの、貿易依存度の高い各都市においては、GDPが反発上昇する兆しがある。上海総合指数も上方に突破し下降トレンドから転換、短期的には2300ポイントの水準が望めそうである。
QE発表後に世界のマーケットは反発上昇したが、残念ながら最近の各大企業の業績はサプライズに欠けており、足かせとなってダウ平均株価指数は下方調整へ。このほか、最新のFRB(連邦準備制度理事会)の決議で超低金利政策を2015年まで維持すると明示した。このニュースによって市場は安定し、下降トレンドが終了。
先週、Googleとマイクロソフトの業績発表により、市場予想を下回り、更にグーグルの1日の下落幅は1割近くとなった。このほか今週アップルが発表した新製品もサプライズに欠けるところがあり、ハイテク株指数の足かせとなって更なる反落を招くと予想。