NYダウ指数が下落後、反発
水曜日NYダウ指数が12,700P下落した後、反発調整し12870Pに上昇した。
反発の最大の原因は欧州金融安定基金(EFSF)のギリシャ債務援助のニュースであり、債務援助と違約への憂慮が緩和されたのである。しかし、 EFSFが本来決めた52億ユーロ中の10億ユーロがギリシャに支払われ、その債務返還期日が5月10日となるために、42億ユーロのみの貸し出しとなった。テクニカル分析の観点からNYダウはしばらく下降トレンドとなり、短期は12,800~12,686Pをサポート。金曜日のバーナキンの談話及び金曜日のミシガン大消費者信頼感指数が今週のキーポイントとなり、投資家にとってはQE3の指針となる。
先週のレポートで指摘したとおり、金相場の下落圧力が大きく、火曜日に心理的にもおおきな1,600を割り、短期では1,545の可能性大。金価格の下落は投資家が資金を先物市場から移し始めたたことを表し、将来、資金の流れが短期の投資方向を決める重要な指標がなくなる。
ギリシャ株式市場が月曜日、チャートのようなギリシャ主要株価指数(ATG)に窓が開き、ギリシャ総選挙が投資市場の空気に深刻な打撃を与えたことを表す。急進左派連合の指導者は他政党との連立工作の不調に終わり、また木曜日に大統領に組閣委任を返上する方針を明らかにした。新民主主義党は他の政党との連立を模索したが失敗し6月に再総選挙の可能性が高まり、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)に組閣を要請するものの多数派の形成は困難とみられる。ギリシャの先行き不透明感はより一層深刻となり、短期的に市場はリスク回避心理は改善し難く、さらにギリシア総選挙へのこう着した局面は依然として短期的に潜在するリスクとなる。
金曜日、中国は5月の新規人民元建て融資は7,800億元と予想され、中国人民銀行が将来、預金準備率の引き下げが現実となります。仮に、融資額が予想より高い場合、預金準備率の引き下げの可能性が高くなる。上海証券総合指数は2,400Pでもみあっており、仮に金曜日に予想より融資額が高いことがあると、年内最高値を更新の可能性がある。