会議前に世界がQE3に期待
月最終週、市場の大きな注目は米ジャクソンホール会議へ。少し前にFRBの市場に対する見通しがニュートラルから悲観的に転じたため、QE3実施の可能性が高まったと外部から認識されていた。このためジャクソンホール会議においてバーナンキ議長が再び将来の動きを表明する可能性がある。
ECB(欧州中央銀行)総裁ドラキ氏は米ジャクソンホール会議を欠席、その理由は9月6日に行われるECB定例会議に向けた準備のためと見られている。加えて討論が長引いている国債購入計画の公表が期待されており、スペイン・イタリアの国債利回りを刺激し反落、スペイン株式市場はすぐさま反発。
HSBCが8月の中国製造業購買マネージャー指数(PMI)速報値を発表、結果は9カ月ぶりの低水準となった。同時に、中国大陸の今年及び来年のGDP成長率は下落の見通しで、各データは大陸の経済問題が引き続き悪化することを示しており、要観察。
タイ経済は洪水後の再建と投資プロジェクトに牽引され、第2四半期の経済成長が前期0.4%から4.2%まで急速に反発上昇。現地中央銀行は今年の成長について更に6%の水準へ達する見込みがあると予想しており、タイの株式市場は引き続き上昇。