米国金利は据え置き、動向と戦略的投資
米国債は、パウエルFRB議長が「次の政策決定が利上げになる可能性は低い」と発言し、FOMCがインフレ目標2%の達成に「進展がない」ことを認めたことから上昇した。世界の株式市場はまちまちだった。今年は2024年に向けて7回の利下げが織り込まれた状態で始まったのだが、GDPと利益の成長が維持されれば、据え置きはリスク資産にとって大きな問題ではないかもしれない。しかし、金利が制限的な水準で凍結される期間が長引けば長引くほど、金利は景気を悪化させ、金融不安を引き起こす可能性が高くなる。そうなれば、投資家が広く想定している「ソフトランディング」あるいは「ノーランディング」にも挑戦することになり、さらに先に問題が生じるかもしれない。
さて、金利に敏感なラッセル2000はS&P500やナスダックよりも良い結果となった。ユーロ圏に回復の兆しがあるにもかかわらず、ユーロ・ストックス50指数は弱含みとなった。日経平均株価は小幅な上昇となり、財務省の介入報道を受けて円は対ドルで反発した。新興国市場では、上海総合指数が政治局会議後の追加政策への楽観的な見方から上昇した。インドのSENSEX指数も好調だった。先週は原油と金がともに下落し、銅も中国の現物需要の低迷が引き続き懸念されるなか下落した。
市場の変動には常にチャンスがありますが、正確な情報と冷静な判断が重要です。成功を収めるためには、市場のトレンドを的確に捉えることが不可欠です。