オフショア人民元は1ドル=7.20元前後で取引
今週、中国は7月第2四半期の経済指標を発表します。貿易統計、インフレ率、信用データなどが含まれます。オフショア人民元は昨年の年初の1ドル=6.7元から切り下がり7.2元前後で取引されており、中国の経済・政策見通しを引き続き見極める投資家が多い中、7月中旬以降は横ばいの動きを示しています。今年の人民元は、内需と世界的な需要の減退を示す期待はずれの経済データから一定の圧力を受けていました。
中国人民銀行は今年6月に主要短期金利を10ヵ月ぶりに引き下げましたが、7月の固定金利決定会合では金利を据え置くことを決定しており、中国当局は成長を後押しするために政策支援を強化すると約束していますが、投資家は低迷する経済を補強するため、より具体的な計画と強硬な措置を北京から求めています。また、他の主要中央銀行がインフレ抑制のために金融引き締めを強めたことも人民元にとって重荷となっています。
今週、米国ではウォルト・ディズニー、AMCエンタテインメントなど、著名企業の決算発表が一段落すると予想されています。
経済指標の面では、木曜日に予定されている消費者物価指数(CPI)に注目が集まります。投資家たちは、インフレ率が6月の3%から3.3%に加速すると予想しており、これは2022年6月以来のヘッドラインインフレ率の上昇となる見込みです。また、コア・インフレ率は4.8%で安定しており、米連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%を大きく上回っています。その他の重要な経済指標としては、ミシガン州消費者景況感速報値、生産者物価、外国貿易データ、IBD/TIPP景気楽観指数、政府月例予算案などが挙げられます。