アリババや京東商城などの株価が上昇
先週の米国株式市場は、労働統計の影響で主要株価指数が上昇幅を縮小し、下落して終了した。失業率の改善や企業ニュースの一部は、市場にポジティブな影響を与えましたが、フェデラルファンド金利の引き上げが見込まれるなか、トレーダーたちは警戒感を持っているようです。また、中国の規制当局の報道により、アリババや京東商城などの株価が上昇しました。
来週は、米国を中心に、6月のインフレ報告や複数のFRB高官の講演が注目を集めます。また、第2四半期の企業決算が始まり、投資家はミシガン州消費者信頼感指数や生産者物価、輸出入物価などにも注目するでしょう。
さらに、中国では、人民元建て新規融資の減少が続き、これまでのところ芳しくない景気回復に新たな打撃を与えると予想されています。世界第2位の経済大国である中国は、6月の貿易収支、住宅価格、インフレ率も発表する予定です。
中国やインドなどアジアの経済動向が市場に与える影響は大きいです。特に中国の景気回復の様子やインフレ率の動向は注目されます。
欧州では、ドイツ、スペイン、フランスの最終インフレ率、ドイツのZEW景況感指数、イタリアとユーロ圏の鉱工業生産と貿易収支、スウェーデンとロシアのインフレ率などが重要な発表となります。トレーダーは、ECB総裁ラガルドをはじめとするECB関係者のコメントにも注目し、ECBの今後の動向を見極めるでしょう。特にECBの次なる政策ステップに関する情報は注目されます。