各国金融政策と経済指標の発表が相次ぐ
金曜日のダウは100ポイント以上下落し、S&P500とナスダックもそれぞれ0.4%近く、0.7%下落しました。2023年2回目の「四巫日/クアドラプル・ウィッチング・デー」には多くのオプションが満期を迎える中、投資家はFRB(連邦準備制度理事会)の金融政策の見通しを注視し続けました。個別の銘柄においては、マイクロソフトとマイクロン・テクノロジーがそれぞれ1.7%下落しました。一方で、商業宇宙観光の計画を持つヴァージンギャラクティックは16.3%急騰しました。テスラはセッション中に37週ぶりの高値を更新し、1.8%上昇しました。また、アドビは好決算とガイダンスの発表により0.8%上昇しました。週明けには、FRBが将来の利上げを警告したにもかかわらず、ダウ平均は0.9%上昇し、3週連続の上昇となりました。S&P500は2.2%上昇し、5週連続の上昇となり、2021年11月以来の最長記録となりました。ナスダックは2.7%上昇し、8週連続でプラスとなりました。先週金曜日の株式市場は下落しましたが、週明けには上昇トレンドが継続しました。投資家たちはFRBの動向に注目しながら、個別の銘柄の動きにも敏感に反応しています。特に商業宇宙観光の計画に関する好材料が出たヴァージンギャラクティックの株価は急騰しました。週末のニュースにも注目して、来週の市場の動向を見極めたいと思います。
今週は、中国人民銀行が1年物および5年物の貸出金利を10bps引き下げることで、最近の短期金利引き下げに連動し、同国の景気回復を支援する見込みです。また、インドネシアとフィリピンの金融当局も金利決定を予定しています。
今週は、米国のパウエル議長を含む複数のFRB高官の議会証言が注目されます。また、PMIサービス部門と製造部門の速報値、住宅着工件数、建築許可件数、中古住宅販売件数など、住宅関連データも注視が必要です。英国では、イングランド銀行の利上げ決定、インフレ率、小売売上高、消費者信頼感の発表が予定されており、忙しい週になりそうです。さらに、中国、スイス、ノルウェー、トルコ、ブラジル、フィリピン、インドネシア、ハンガリーの中央銀行も金融政策の方針について詳細を発表します。また、日本、南アフリカ、マレーシアのインフレ率の発表も予定されています。
今週は世界各国の金融政策や経済指標の発表が相次ぎ、市場は活気づくことでしょう。特に米国のFRB関連の動きや英国の利上げ決定に注目が集まります。また、各国の経済状況を示すPMIデータも発表されるため、市場の方向性に大きな影響を与える可能性があります。投資家たちはこれらの情報を注意深く見極め、戦略を練る必要があります。なお、月曜日はジュネーブで祝日となるため、市場は休場となります。