米国インフレが今後どうなるかについて議論が沸騰
米国では、インフレが今後どうなるかについて議論が沸騰しています。3月の消費者物価指数は前月比0.3%上昇し、年率は5.2%に上昇する見込みです。一方、生産者物価は横ばいで、年率は3.1%に低下する可能性があります。また、今週は小売売上高や消費者心理指数の速報値が発表され、中央銀行の議事録も公表される予定です。これらのデータは、米国の経済状況を把握する上で重要な指標となります。
一方、アジアでは、中国の主要データが市場を動かすことが予想されます。特に、3月の貿易収支やインフレ率、貸出金の伸びなどが注目され日本では3月の消費者信頼感指数の発表があります。これらのデータは、アジア地域の経済情勢を把握する上で大変重要です。
海外投資に興味がある投資家の方々は、これらのデータを注視し、投資判断に役立てることができます。
ユーロ圏では、鉱工業生産は2月に2ヵ月連続で増加する見込みですが、小売売上高は1月にわずかに回復した後、減少すると予想されます。また、CPIの更新により、特にドイツ、スペイン、フランスにおいては、全体的にインフレ率の鈍化が見込まれます。投資家の皆さまは、ドイツの卸売物価と経常収支、イタリアの産業活動、トルコの失業率と工業生産高にも注目されることをお勧めします。
英国では、ONSが月次GDPのほか、鉱工業生産、建設業生産高、貿易収支を発表する予定です。英国経済は、1月に0.3%増加したのに続き、2月も0.2%増加する可能性が高く、鉱工業生産も回復しています。
オーストラリアでは、RBAの最新会合の議事録から、中央銀行が3.6%の引き締めを一時停止することを選択したことについての見解が得られる見通しです。市場は、3月の失業率に加え、4月のウエストパック消費者信頼感指数、3月のNAB企業信頼感指数などの主要な先行指標の発表も注目されます。一方、ニュージーランドでは、第1四半期のインフレ率が発表される予定です。
投資家の皆さまには、今週の動向に注目し、投資先の選定に役立てていただければ幸いです。