米FOMC会合で0.75ポイントは織り込み済み
来週はFRBとイングランド銀行、日本銀行など主要な中央銀行による金利決定が中心となる。
米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ決定が最も重要なイベントとなる。米国のインフレ率が予想を上回り、雇用市場が堅調に推移していることから、連続の0.75%ポイントの利上げが確実視されており、これによりFF金利は目標レンジである3%から3.25%に引き上げられることになる。可能性は低いものの、織り込み済み0.75ポイントではなく、1%ポイントの引き上げもあり得るとの見方が広がっている。
日本では8月の消費者物価指数と日銀の金融政策決定会合で重要な発表が行われる週となる。短期金利は-0.1%に据え置かれると予想されるが、投資家は円高が進むなか、円を保護するための措置に注目することになる。中国では、先月今年2回目の貸出プライムレートの引き下げを行った中国銀行が政策決定を行う。4回連続の50bps利上げを行たオーストラリアでは、RBAが今月初めに開いた会合の議事録を公開する。
欧州では、スイス国立銀行が政策金利を75bps引き上げ、借入コストを2011年以来のプラス水準にする予定である。 イングランド銀行が来週木曜日に主要金利を75bps引き上げるかもしれない。これは1992年の為替危機以来最も多く、昨年12月以来累積165bpsの引き上げに続くものだ。英国の年間インフレ率は8月に予想外に2021年12月以来初めて緩和されたが、今後数カ月で再び加速すると予測されている。