米国FOMCの議事録が水曜日に公表
今週は米国FRBとRBAが政策決定会合の議事録を発表するほか、中国と南アフリカの中央銀行が金利決定会合を開催される。米国と英国、ユーロ圏、日本、オーストラリアのPMI調査速報が世界経済の状況についての洞察を与えてくれるほか、米国の建築許可件数と住宅着工件数、カナダと英国のインフレ率データと小売業、日本、タイ、ユーロ圏の第1四半期GDPの更新、中国の鉱工業生産、オーストラリアの雇用統計などが発表される。
米国では、前回のFOMCの議事録が水曜日に予定されており、投資家はこの議事録が政策決定者の次の動きを明確にするかもしれないと期待している。FRBは4月、インフレ率の「一時的な」上昇と経済見通しの改善を認めたものの、金融政策を据え置いた。
日本では、第1四半期のGDP速報値と貿易収支、インフレ率、機械受注、PMI、3月の鉱工業生産の最終値が発表され、忙しい週になりそうだ。中国の1~3月期は、COVID-19の患者数の再増加や新たな規制措置により、経済が縮小すると見られている。また、中国の4月の鉱工業生産、小売売上高、失業率、固定資産投資、住宅価格が注目されるほか、中国人民銀行は木曜日に新しいローンプライムレートについての最新情報を発表する。
英国の経済カレンダーには、第1四半期の雇用統計をはじめ、マークイットPMI、インフレ率、小売売上高、消費者信頼感、工場受注などの重要なデータが目白押し。3月の失業率は4.9%と安定しており、政府の一時帰休制度やコロナウイルスによる規制からの再開に支えられていると考えらる。
欧州では今週ユーロ圏の第1四半期GDPの第2次推計値が発表され、5月のPMIと消費者モラルが発表される予定。ユーロスタットの速報値では、COVID-19のロックダウンが活動と需要に打撃を与え続けたため、1~3月期にユーロ圏は二番底をついた模様。