ATMキャッシュカードを日本や海外から利用 / Outside-HK
HSBC香港に口座を開設の当日ATMキャッシュカードが発行され、それ以降カードで24時間いつでもATMから引き出させます。
ただ、ここで問題が一つあります。
香港から見れば日本も海外です。その香港以外の国での引き出しにどうするか。2012年よりHSBC香港はInterbank network(銀行のオンラインシステム)をVisa PlusからUnionPay/銀聯のシステムに変更しています。結果として今では、香港のATMと同様にゆうちょ銀行をはじめセブン銀行や大手都市銀行のATMから、いつでも現金を引き出すことができるようになっています。あくまでも「残高照会」と「現金引出」のみでATMで香港の口座への入金(海外送金)はできないので注意が必要です。
さて、香港以外の国や地域で現金を引き出すためには2つの準備が必要です。
- ATMキャッシュカードを日本や海外で利用するための制限解除
HSBC開設時にはセキュリティー保護のため、海外ATMからの引出し限度額はゼロに設定されています。インターネットバンキングまたは書類手続きや香港のATMで限度額を引き上げが必要です。 - HKD Account(香港ドル預金口座)へ資金を振り替え
海外のおATMからの現金引出しは、基本的にHKD Savings(香港ドル普通預金口座)からのみとなります。米ドル口座や日本円口座に残高があってもATMからは引き出せないので、予め口座内振替や両替が必要です。
日本で偽造クレジットカードによるATMからの不正引き出し事件が発生し、これにより2016年7月日本国内金融機関ATMでの海外発行カードの引出限度額がほぼ一律で一回あたり5万円に引き下げられています。これまで数十万円程度は一回の取引で引き出せていたので、日本側のATMを利用の際にはご注意ください。
日本のATMから現金が引き出せなる原因は多数ありますが、2年以上お口座から現金を動かして以内場合は凍結の可能性も考えられます。もし原因が不明、日本から対応が出来ないといった場合は弊社、サポートをご利用ください。
セブン銀行のATMで引出し方法 Seven Bank
最もお勧めできるセブン銀行のATMでの引き出し方法です。
日本全国のセブンイレブンや空港にもに備えつけられています。
セブン銀行のATMは画面が英語ですが、何らかの設定エラーがあれば、その理由が正確に表示されます。「引き出し限度額の超過」「暗証番号が異なる」「無効なカード」など、その状況を正しく通知してくれます。そのほかの都銀を含むATMでは、ネットワークや機種が古いとエラーの際に表示されるメッセージを細かく設定していないようで、ちょっと操作を間違えただけでも「無効なカード」「磁気エラー」などと表示されることがありますが、その理由の案内が正確ではないことが多いです。
それでは、HSBC香港のATMキャッシュカードを使い、セブン銀行のATMで現金を引き出す方法を紹介します。
① HSBC香港のATMキャッシュカードを挿入: セブン銀行ATMで何も操作せずにまず、HSBC香港のカードをATMに挿入します。利用できないカードは自動的に返却されます。
② Please select your language.: 中国語やフランス語などありますが、ほとんんどの人は言語に「English」を選択するかと思います。
③ Please select your transaction type.: ここでは実行する種別に「Withdrawal(引き出し)」ボタンを押します。なお、残高照会を目的とする場合「Balance inquiry」を選択してください。
④ Please check your transaction details below.: 注意事項の確認です。右下の「Confirm(確認)」ボタンをタップしてください。書かれている内容はセブン銀行側で一回の引き出しにつき110円の手数料が発生することと、引き出し額の最小金額が1,000円単位であることなどです。「110JPY(tax included) will be charged per cash withdrawal of China UnionPay Cards. Please consult your bank for other fee charged.
The abailablce unit is 1,000 JPY.」
⑤ Please select your account type.: 「Saving account(普通預金)」ボタンを押します。など、Current account(当座預金)を選択する場合Checking、HSBC香港発行のクレジットカードの場合「Credit」を選択するとキャッシンングできます。
⑥ Please enter your PIN.: HSBC香港のパスワード6桁のPINコードを入力し右下の「Confirm(確認)」ボタンをタップしてください。
⑦ Please select the Amount of withdrawal.: 希望する引出金額があればボタンをタップし、希望の金額がなければ「Other Amount(その他金額)」ボタンを押します。2016年7月国内金融機関ATMでの海外発行カードの引出限度額がほぼ一律で一回あたり5万円に引き下げられています。
⑧ If the entered amount is correct.: タップや入力して金額に間違いなければ右下の「Confirm(確認)」ボタンをタップしてください。日本円の現金と、ATMキャッシュカードと明細書がATMから出てくるので受取ります。
また、セブン銀行で残高照会を行うことで、口座間のグレード変更や再発行により新しいキャッシュカードが自宅に届いた際のアクティベートにもなりますが、ゆうちょ銀行でもアクティベートは可能ですが引出しのみとなっており、残高照会はできません。
ゆうちょ銀行のATMで引出し方法 Japan Post Bank
最寄りの郵便局に備えつけてあるゆうちょ銀行のATMは画面操作の案内が日本語で表示されるため、手順が一番分かりやすいかと思います。
それでは、HSBC香港のATMキャッシュカードを使い、ゆうちょ銀行のATMで現金を引き出す方法を紹介します。
① お引出し: 操作画面の右上に表示される「お引出し」のボタンをタップします。
② 海外発行カード: HSBC香港のATMキャッシュカードは海外発行カードなので、「海外発行カード」のボタンを選択し、その後カードを挿入します。
③ 手数料確認: 「ご利用の際は手数料がかかる場合があります」と表示されているので、操作画面の右下に表示される「確認」のボタンを選択します。ちなみにセブン銀行と同様に、ゆうちょなどのATMでは日本側の手数料110円がかかります。その後、HSBC香港のパスワード6桁のPINコードを入力します。
④ 金額入力: 引出金額を入力して「確認」ボタンを押します。その後、確認画面が再度表示されて処理が完了します。
処理完了すると、現金、ATMカード、明細書が出てきます。明細書には、引き出した金額のみが印字され、口座残高や手数料は確認できないのでご注意ください。
海外で引き出しできるATM Withdrawing Abroad
UnionPay/銀聯に対応したATMはマークの付いています。セブン銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行、ローソンATM、イーネットATM、三井住友銀行、東京三菱UFJ銀行などがあります。
日本でATMを使うと払い出しはすべて日本円です。その際、香港ドル普通口座から両替して引き出されます。日本円口座から直接円を引き出すことはできませんのでご注意ください。
なお、香港以外の外国でATMを利用する場合も現地通貨で引き出すことができます。引き落としは現地通貨と香港ドルを両替して香港ドル普通口座からとなります。海外で現金が必要な場合でも両替ショップを通さずにキャシュを手にすることができます。日本国内で引き出しができれば、基本的には世界中のATMで引き出しが可能です。つまり、日本で引き出しができなければ、どこの国でも引き出しはできません。海外での引き出しに心配がある方は出発前に日本国内のATMで引き出してみてください。
香港以外の海外のATMでできることは、「現金引出し」と「残高照会」のみに限られます。送金やPINの変更といったサービスは香港国内のATMのみ可能です。「残高照会」はカードのPINさえ分かれば、海外での制限解除や長期間利用していことによる凍結解除手続きをしなくても、基本的に利用できます。逆にいうと残高照会ができない場合はご利用のATMキャッシュカード自体が有効期限切れなどその他の事由で失効している可能性もあります。
引き出しにかかる手数料 Withdrawal Fee
香港国内のHSBCやハンセンバンクのATMでの引き出しは、24時間無料です。一方、香港以外の国、例えば日本などのATMで引き出す際、香港側と引き出す側の国の2カ所の金融機関利用手数料が発生するので注意が必要です。
口座のタイプがプレミアで海外のHSBCのATMを除くほか、ハワイやシンガポール、中国本土の他行のATMで引き出してもHSBC香港側のATM利用手数料は、一律20香港ドルとなります。
現地の引き出す通貨の多少に応じて、この海外ATM利用手数料の20香港ドルは変わることはありません。
ATM利用1回ごとに手数料を取る形となっているので、できるだけ1回の操作で引き出す額を多くするのが節約のカギになります。
両替レートと為替手数料 Currency Exchange Rates and Fees
香港ドルから現地通貨に引き出す時の両替レートが適用されるので、その中に外国為替手数料が含まれています。つまり、ATMでの引き出しの場合には海外送金手数料は発生しません。
総合理財口座のATMキャッシュカードでの引き出しには、UnionPayのその時の両替レートが適用され、VISAカードやMASTERのクレジットカードをHSBC香港で発行している場合、引き出しやキャッシングにはVISAやMASTER系のインターバンクネットワークの両替レートで現地通貨を引き出すことになります。
GoogleやYahooで「unionpay exchange rate」、「visa exchange rate」、「master exchange rate」と検索すれば一番上に出てくるのが各社の為替レートページです。
カードブランド | インターバンクNW |
---|---|
VISA | VISA PLUS |
MASTER | MASTER Cirrus |
銀聯 | UnionPay |
UnionPayインターバンクの日本側ATMの手数料 Japanese ATM Fees
UnionPayのインターバンクネットワークに、日本の各社ATMからアクセスした際の決済手数料です。
金融機関名 | 手数料 |
---|---|
セブン銀行 | 110円 |
ゆうちょ銀行 | 110円 |
三菱東京UFJ銀行 | 110円 |
三井住友銀行 | 75円 |
みずほ銀行 | 108円 |
たとえば、1万円をセブン銀行のATMから引き出しとすると、10,110円分の香港ドル分と20香港ドルが、HSBC香港の口座から自動的に引き落とされることになります。
現在、引き出し後にはセキュリティー保護のため、登録の携帯のSMSあてにに「HSBC: You have withdrawn JPY 10,000.00 from your account 123-123456-888 with your ATM card 123-123456-888 on 2016-12-31 12:00 (HKT) at ATM outside Hong Kong. Thank you for using HSBC.」と送信してくれます。また、香港ドルの預金口座から日本円に両替され引き出されますので、引き出し後にネットバンキングで香港ドル口座を確認すると香港ドルが減っていることが確認できます。
ATM利用1回ごとに手数料を取る形となっているので、できるだけ1回の操作で引き出す額を多くするのが節約のカギになります。
総合理財口座グレード別、引き出し限度額 For Each Grade Level
日本やその他海外のATMで引き出す際もその時々の香港ドルベースの引き出したい外貨での、グレード毎のの制限がかかってくることです。
ここでの、ATMの引き出し制限額は海外での引き出しの制限ではなく、そもそも香港国内であっても口座のランクに応じて1日あたりの香港のATMでの引き出し限度額は、以下のように定めされています。
口座クラス | Premier |
Advance |
SmartVantage |
---|---|---|---|
1日あたりATM引き出し制限額 Daily withdrawal limit |
HKD4万以下 | HKD3万以下 | HKD2万以下 |
HSBC香港側の引出限度額を高く設定していても、海外のATM自体の引き出し額に引っかかると引き出せませんのでご注意ください。例えば、ゆうちょ銀行やセブン銀行は1回につき5万円のみとなります。
一般の個人が利用する総合理財口座(Integrated Account/総合理財戸口)には飛行機のファースト/ビジネス/エコノミークラスのように預金残高の多い少ないに応じて、3つの階層・レベル、SmartVantage又の名をPersonal Integrated Account、HSBC Advance(旧PowerVantage)、HSBC Premierといった3つのヒエラルキーがあります。
HSBC香港の総合理財口座のあいだではいつでもグレードアップやダウンが可能となります。
香港にてHSBC香港の口座開設とアフターサポート
HSBC(香港上海滙豐銀行)の当社、口座開設とアフターサポートの料金表です。
口座グレード | 通訳アテンド,サポート料(HK$) |
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HSBC One |
総合口座5,000 |
HSBC Premier |
|
HSBC Jade |
海外投資家を始めようとする新規顧客や既存顧客を問わず、アフターサポートを提供しております。
サポート内容抜粋 | 料金(HK$) |
---|---|
香港での投資商品のご案内 | 無料 |
住所や電話番号変更手続き | 1,000/回 ※弊社の顧客は無料 |
口座解約の手続き | 2,000/回 |
香港にて凍結解除手続き | 2,000/回 |
渡航不要にて凍結解除手続き | 3,500/回 |
オンライン操作サポート | 5,000/年 |
その他、各種手続きやトラブル解決や通訳 | お問合せください |
HSBC香港の基本情報 Fundamental information of HSBC Hong Kong
HSBC香港銀行は、イギリスの金融グループHSBCホールディングス傘下の銀行で、香港ドル発券銀行です。世界で最も信用度の高い金融機関の一つとして評価されています。
現在は、世界最大の格付け会社である“S&P”により、AA-(信用状態は優秀)と格付けされリーマンショック以降も高い信用力を維持しています。日本からもっとも近いオフショア地域で信用力の高い銀行であるので、ペイオフ対策として資産保全のために使用できる銀行と言えるのではないでしょうか。
非居住者にも口座開設を開放しているため、多くの日本人旅行者が香港へ訪れHSBC香港の口座開設や資産運用を行っています。
名称 | The Hong Kong and Shanghai Banking Corporation Limited / 香港上海滙豐銀行有限公司 又は単に HSBC Hong Kong |
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本店所在地 | 1 Queen's Road Central Hong Kong SAR / 香港中環皇后大道中1号 |
営業時間 ※香港時間 | 月~金曜日: 9:00~16:30 土曜日: 9:00~13:00 |
電話番号 ※口座クラス別 | HSBC Jade: +852 2233 3033 HSBC Premier: +852 2233 3322 その他: +852 2233 3000 |
ホームページURL | https://www.hsbc.com.hk/ |
申請書等の送付先 | P.O. Box 72677, Kowloon Central Post Office, Kowloon,Hong Kong SAR / 香港九龍中央郵政総局信箱 72677号 |
SWIFT Code | HSBC HK HH |